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整備新幹線に財政投融資8千億円 財投を積極活用、敦賀以西の着工前倒しも

福井新聞ONLINE 7月21日(木)7時57分配信

 政府は新たな経済対策に整備新幹線の建設費として財政投融資約8千億円を盛り込み、北海道、北陸、九州・長崎ルートの各路線の整備を進める方針だ。民間からの借り入れ資金を財投に切り替え、金利負担を減らす。浮いたお金で財源に余裕が出れば、未着工となっている北陸新幹線の敦賀(福井県)―大阪の建設が早められる可能性もある。

 安倍政権はリニア中央新幹線の全線開業前倒しのため、財投でJR東海に約3兆円を貸し付ける方針も固めている。長期・低利で資金を供給できる財投を積極活用し、インフラ整備を加速させる考えだ。

 整備新幹線は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が施設を建設して保有し、営業主体のJRに貸し付ける「上下分離方式」で運営。建設費の財源は国と地方自治体の負担のほか、JRから支払われる施設の貸付料収入や民間からの借り入れで賄っている。

 現在の計画では、北海道新幹線の札幌延伸(2031年春ごろ)までは建設中区間の整備に集中する。北陸新幹線は23年春ごろに敦賀まで開業しても敦賀―大阪には着手できない可能性が高いが、政府は、財源に余裕が生まれれば前倒しできるとみている。

 敦賀以西を巡っては、与党検討委員会が候補として絞り込んだ▽小浜・京都▽舞鶴経由▽米原―の3ルートについて、国土交通省が所要時間や建設延長、概算事業費、需要見込みなどの調査結果を10月にもまとめる。与党検討委はこのデータを踏まえて年内にルートを決める方針。福井県は、運行主体のJR西日本が提案した小浜駅と京都駅を最短距離で結ぶ小浜・京都ルートの実現を求めている。

 新大阪までの開業時期に関しては、福井県は30年度の北海道新幹線より早く実現するよう強く要望している。

福井新聞社

最終更新:7月21日(木)7時57分

福井新聞ONLINE