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「ヨーカドー岡山店閉店」買い物客惜しむ声 周辺商業施設は冷静

山陽新聞デジタル 7月21日(木)10時40分配信

 岡山市中心部の大型商業施設・イトーヨーカドー岡山店(同市北区下石井)が来年2月末をめどに営業を終えることとなり、20日、買い物客からは閉店を惜しむ声が多く聞かれた。周辺の商業施設では、同店の販売不振が取り沙汰されていたこともあり、冷静な受け止めが目立った。

 「品ぞろえが豊富でよく買い物に来ていた。閉店したら不便になりそう」。同店を訪れた岡山市北区の女性(82)は残念そうに話した。

 1998年開業の同店は、衣食住の商品をそろえた総合スーパーとして親しまれ、年間100億円超を売り上げた時期もあった。しかし、近年は2014年12月に近接地に開業したイオンモール岡山の影響などで売り上げを落としていた。

 買い物していた同市の会社員女性(27)は「イオンができてから客が少なくなったと感じていた。閉店しないか心配だった」。同市北区の会社員女性(45)は「売り場が適度な広さで日常の買い物に便利。子どもとよく来ていたので寂しくなる」と惜しんだ。

 一方、周辺の商業施設の反応はさまざま。岡山高島屋(同本町)は「あれほどの大型商業施設が閉店するのは、都心部の集客力低下につながりかねず残念」。別の商業施設の責任者は「前々から閉店のうわさがあっただけに驚きはない」と淡々と話した。

 入居するテナント関係者は「イオン開業後は客数が大きく減っていた。もっと早い段階で撤退を決めても良かったのでは」。イトーヨーカドーを傘下に置く流通大手セブン&アイ・ホールディングス(東京)と業務提携している天満屋(岡山市北区表町)は「現段階でのコメントは控えたい」とした。

 イトーヨーカドー岡山店は市中心部の一等地に立地。遊技場などが入る別棟を合わせた敷地面積は約3万8千平方メートルに及び、今後は跡地活用に注目が集まる。土地と建物を実質的に所有する両備ホールディングス(同錦町)は20日、「岡山に必要とされる活用方法をこれから検討する」とのコメントを出した。

最終更新:7月21日(木)10時40分

山陽新聞デジタル