ここから本文です

業界、年632万トンの食品ロス削減に本腰 賞味期限「月」単位表示へ動き出す

日刊工業新聞電子版 7月21日(木)15時58分配信

「○月○日」から「○月」に変更

 流通システム開発センターと流通経済研究所が主催する製・配・販連携協議会は、加工食品の賞味期限の月表示への変更や、製造から賞味期限までの期間の最初の3分の1までに納品する“3分の1ルール”を見直す指針を決めた。国全体で年間632万トン(2015年度)とされる膨大な食品ロスの削減が狙いだ。

 食品メーカーが一番心配するのは、店頭での消費者の反応。同じ種類の加工食品が店頭に並んだ際、月表示を採用したA社の賞味期限が「8月」、採用していないB社が「8月9日」となれば、混乱を招きかねない。「業界で1社が単独でやるのは難しく、小売り側も了解の上で全社がそろって行うことが不可欠」という声が多い。

■誤解されやすい「月」単位表記
 また、ある加工食品大手は賞味期限が月単位になると、かえって廃棄ロスが増えるのではと心配する。賞味期限が7月21日の場合、現在はそのまま表示できるのが、「6月」と逆に短縮されるためだ。「7月」と表示できるのは、実際には7月31日から8月30日まで。短縮されて賞味期限が実質的に早まる影響を危惧する。

 こうした中、キユーピーは3月から新たな技術導入でマヨネーズ商品の大半の賞味期限を10カ月から12カ月に延長。キリンビールも長期保存を前提とするミネラルウオーターの大容量サイズなどは小売り側と協議の上、日単位から月表示に切り替えるなど個別メーカーの取り組みも進む。

■小売り側は商品入れ替え作業軽減
 3分の1ルールや日単位表示の変更は「実は小売り側にもメリットは大きい」(食品メーカー)との指摘もある。月表示になれば店頭の陳列棚で、賞味期限の近い商品を先頭に出すといった作業が軽減される。「この入れ替えの人手を減らすだけでも相当な人員・時間の削減効果があるはず」(同)という。

最終更新:7月21日(木)15時58分

日刊工業新聞電子版

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

暗闇で光るサメと驚くほど美しい海洋生物たち
波のほんの数メートル下で、海洋生物学者であり、ナショナルジオグラフィックのエクスプローラーかつ写真家のデビッド・グルーバーは、素晴らしいものを発見しました。海の薄暗い青い光の中で様々な色の蛍光を発する驚くべき新しい海洋生物たちです。彼と一緒に生体蛍光のサメ、タツノオトシゴ、ウミガメ、その他の海洋生物を探し求める旅に出て、この光る生物たちがどのように私たちの脳への新たな理解を明らかにしたのかを探りましょう。[new]