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「次はどうする?」というコミュニケーションを!【やる気を引き出すコーチング】

ベネッセ 教育情報サイト 7/21(木) 17:01配信

先日、あるコーチング研修で、こんな質問をいただきました。
「これまで、コーチングをしてこられて、『これは失敗だった』というご経験があれば、ぜひ、教えていただきたいのですが」
質問というのは、おもしろいもので、人の意識をそこに向かわせます。わたしも、過去の経験を頭の中でぐるぐると思い巡らせ、失敗事例の検索を行いました。そういえば、講演会のアンケートでも、時々、こんなことを書いて帰るかたがいらっしゃいます。
「うまくいった事例ばかりでなく、失敗事例も聞きたかったです」

頭の中で検索した結果、わたしはある結論に達し、こうお答えしました。
「ないですね。おそらく、コーチのわたしにも、コーチングを受けていた相手にも『失敗』という概念がないのだと思います」。

「学んだこと」を意識させる

この質問をいただいたことで、わたし自身にも気付きがありました。以前のわたしでも、同じように答えたかというと、決してそうではなかったように思います。すぐ、「ああ、失敗だった。こんなことなら『やる』なんて言わなければよかった」と悔やむ癖がありました。
ところが、コーチングをするようになって、「失敗」という概念が、いつの間にかなくなっていることに気が付きました。なぜかと言うと、うまくいかないことがあっても、コーチがこう質問してくれるからです。

「そう、うまくいかなったんだね。本当はどうしたかったの?」
「うん、じゃあ、次はどうすれば、うまくいくかな?」
「そのためには、どんなことに取り組んでいく?」
「今回、やってみて学んだことは何?」
そして、最後は、必ず承認してくれます。
「そう! いい学びだったね! すごく良い経験をしたね。その体験は、あなたの財産だね。よくチャレンジしたね!」

このコミュニケーションを繰り返されるうちに、「失敗」という概念がなくなっていったように思います。「成功」と「失敗」があるのではない、「成功」と「学んだこと」があるだけ。そんな思考に自然となっていったのです。この思考が、子どもたちや子どもと関わる方々にとっても、当たり前のことになれば、失敗を恐れてチャレンジしない子どもも減るのではないだろうか、とあらためて思いました。

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最終更新:7/21(木) 17:01

ベネッセ 教育情報サイト