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IoTによって時代遅れの火力発電所が復活してしまうという皮肉

ギズモード・ジャパン 7月21日(木)22時10分配信

テクノロジーの恩恵、そう来たか!ですよ。

イタリアの公益事業会社であるA2Aは、2014年にトリノ近郊のチバッソ火力発電所を閉鎖しました。

イタリアに限らず、火力発電は世界中の電力供給を長年支えてきました。しかし古い施設の多くは他の発電所や発電方式に比べて効率性が劣るので、時が経つにつれて順に廃止されます。

しかし近年では古い発電所に最新のIoT技術・クラウド技術を導入することで施設の延命に成功しているようです。チバッソ発電所もそのひとつ、閉鎖から2年が経った後の2016年に再稼働することになりました。

A2Aのバイス・プレジデントであるMassimiliano Masiによると再開の理由は、クラウド・ベースの技術を導入したことで、休止状態から2時間以下でフル稼働できるようになったためだそうです。以前は3時間もかかっていたところが大幅に短縮されたことで、常に変動する電力の需要に柔軟に対応できるようになったわけです。電力供給量が常に変動する再生可能エネルギーの導入が進んでいる現在では、短い時間でフルに稼働できることは大きなメリットなんですね。

風力や太陽光による発電はどうしても供給量は変動してしまうので、その隙間を効率よく火力発電で埋められるようになること自体は素晴らしいんですが...問題は温暖化ガスの排出量が多い石炭による火力発電所も延命されつつあることなんです。

MIT Technology Reviewのレポートによると、General Electricが去年秋には天然ガスによる火力発電を効率化するデジタル発電所システムを発表。この6月には同様のシステムを石炭用にも発表しました。IoT技術が旧型の石炭・火力発電所を延命することは電力会社にとってはメリットがあっても地球温暖化対策としては問題にしかならないと懸念されています。

ガス火力発電の効率はこのデジタル・システムによって33パーセントから49パーセントに大幅に向上されるようですが、石炭による発電はそこまで向上は見られず、温室効果ガスは3パーセントしか削減されません。

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最終更新:7月21日(木)22時10分

ギズモード・ジャパン

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