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少ないチャンスで結果を残す――パ・リーグの「一振りにかける男たち」

Full-Count 7月21日(木)13時47分配信

スタジアムの雰囲気を一変させる今季の「代打の神様」は?

「代打の神様」。それは1打席という限られたチャンスの中でしっかりと仕事を果たし、スタジアムの雰囲気や試合の流れをガラリと一変させ、勝敗を大きく分ける一打を放つ選手のことを指す。近年では通算代打安打数158の阪神・桧山進次郎氏、古くはプロ野球記録の通算代打安打数187の広島・宮川孝雄氏や、こちらもプロ野球記録の通算代打本塁打数27の阪急・高井保弘氏などが挙げられるだろう。

【動画】QVCマリンの声量MAX!! ロッテ・井口が放った意地の代打同点2ラン!!

 代打で出番を迎える選手は、スタメンで起用されている選手などとは異なり、たったの1打席で結果を残さなくてはならず、当然、結果を出す難易度が上がる。球質や相手投手の調子を見極めるのも、ベンチ内やモニターなど「遠く」から得た情報であり、打席内で自分の目で確認できる時間は限られている。

 ここではそんな難しい任務を任されながらも集中力を極限まで高め、今季代打で好成績を残す、「一振りにかける男たち」にスポットを当ててご紹介する。

▽今季の主な代打好成績選手一覧(7月19日終了時点)

◯楽天・後藤光尊 13打数6安打、5打点、打率.462

◯楽天・枡田慎太郎 24打数11安打、6打点、打率.458

◯西武・上本達之 36打数9安打、6打点、打率.250

◯ロッテ・井口資仁 18打数6安打、11打点、打率.333

※敬称略

勝負強さ光るリーグ最年長・井口、本来の魅力を取り戻しつつある西武・上本

 今季、代打で好成績を残している選手を見ると、リーグ最年長の井口など、中堅からベテランの域に達した経験豊富な選手が多い印象だ。やはりいつ出番が来るか分からない状況で常に最善の準備をするということは容易ではなく、場数を踏むという経験や実績がものをいうのだろう。

 その中でも16年目のベテラン、ロッテ・井口の今季の勝負強さには目を見張るものがある。先制打や同点打、勝ち越し打、逆転打などチームに貢献した一打を示す殊勲安打の数は6。そのうちの3本が本塁打と、未だ衰え知らずのパワーと、日米で培った経験を生かした勝負強さを存分に発揮。上位争いを繰り広げているチームをけん引する。

 また、14年目の西武・上本も今季は本来の魅力を取り戻しつつある。ここ3年はいずれも1割台の打率に終わるなど、不本意なシーズンが続いた。しかし、今年は代打で勝負強い打撃を見せるなど3割を超える打率を残し、貴重な役割をこなしながら打棒復活の気配を見せている。

 いくらレギュラーが固定できているチームでも、代打の力が必要となる場面は試合中に必ず訪れる。そんなときにチームを一振りで救ってくれる貴重な存在がいるかどうかで、勝敗やシーズンの順位も大きく変わってくるだろう。

 ほとんどの場合が1打席しかチャンスがないため、試合の中で出番を目にする機会はあまり多くはないが、「1打席で結果を残すことは難しい」ということを再認識し、代打の仕事ぶりに注目することをオススメしたい。

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

松下雄馬●文

最終更新:7月21日(木)13時47分

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