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権力の核心へと向かう不正…早まる朴槿恵大統領のレームダック化

ハンギョレ新聞 7月21日(木)19時9分配信

任期4年目の朴大統領に危機
民政首席の不正疑惑、親朴系の公認介入録音も暴露…
側近ら相次いで窮地に
党・大統領府の親政体制構想も難航

THAAD配備、新空港白紙化が影響し
票田の地元民心まで背を向け
「朴槿恵政権の腐敗・専横を隠した
権力の地金が見え出した」

 「毎日のように内部で地雷が爆発し、一寸先も見通せない。これからがもっと心配になる」

 19日、与党セヌリ党のある首都圏議員は、最近、与党・政府・大統領府で全方位的に起きている「事件」に気が気でない心境を吐露した。5年の任期を1年7カ月余り残した朴槿恵(パククネ)政権の下り坂に拍車がかかっているとする危機感からだ。朴大統領のこれまでの3年5カ月が、主に政権の無能や「不通」で国政運営が揺らいできたとすれば、最近は、隠されてきた不正や腐敗と不正の暴露、そして急激な党・大統領府の関係の変化でぐらついている。レームダック(権力弛緩現象)が本格的に顕在化していると語られるようになった。

 大統領府の実力者と呼ばれるウ・ビョンウ民政首席周辺の各種疑惑は、大統領府の握力が今までより好ましくない状況にあることを裏付ける。野党は、1300億ウォン(約121億円)台の不動産取り引き疑惑が浮上したウ首席秘書官を解任し、朴大統領自らが立場を表明しなければならないと圧迫する。セヌリ党も「ウ首席事件の真相究明を大統領府に要求する」(チョン・ジンソク院内代表)と加勢している。大統領府はウ首席への防御網を張っているが、内部では事態を受け、朴大統領の国政掌握力が弱体化しかねないと懸念しているようだ。

 セヌリ党の事情も、大統領府と一心とは言えない。親朴槿恵系の重鎮、ソ・チョンウォン議員は同日、「本当に気がかりなのは私が党内の葛藤の中心に立つことだった。今は私が立つより、後輩に機会を与えなければならない時」と述べ、来月9日の全党大会の党代表選に出馬しないと宣言した。チェ・ギョンファン議員とユン・サンヒョン議員が、キム・ソンフェ元議員に公認申請地域区を移すことを圧迫した通話録音が公開されたのが決定的だった。

 大統領府は、一部の親朴系候補を引き摺り下ろしてまでソ議員を党代表にしようとした。これに先立ちチェ・ギョンファン議員も6日、不出馬を宣言している。親朴系の党代表を選び、任期後半を党・大統領府の親政体制で導こうとした朴大統領の構想は水泡に帰した。19日にはヒョン・ギファン元大統領府政務首席が公認に介入したという録音が追加で公開された。あるセヌリ党議員は「政権初期には想像もできなかったことだ。政権の力が弱まると不当に権力の被害を受けた事例が表に出始めている」とした。

 与党内ではタブーだった「大統領批判」までされだしている。特に党が発行した総選挙敗北白書のかなりの部分が大統領府批判に割かれたのは象徴的である。白書は、大統領府が派閥対立の口実を提供しており、傲慢や不通で共感のない政策を推し進めたと指摘した。大統領の離党を主張するインタビューもそのまま掲載された。非朴槿恵系議員のチョン・ビョングク議員でさえ「親朴系が大統領に総選挙敗北責任を転嫁した」と語るほどだ。側近を批判するやり方で間接的に大統領を叱責する話法も直接的なものに変わっている。全党大会に出馬したキム・ヨンテ議員は、チェ・ギョンファン議員とユン・サンヒョン議員の録音テープ問題に言及し、「大統領を売った彼らに国民も騙され、大統領も騙されたのか。もはや朴槿恵大統領が答えねばならない」と話した。虎の威を借りた狐の側近だけでなく、大統領も同調したのではないかと追及したのだ。そこへ朴大統領の「コンクリート支持」の柱となる大邱(テグ)・慶尚北道地域の民心離れも起きている。南東圏新空港白紙化→大邱の軍・民間空港移転約束→慶尚北道星州(ソンジュ)THAAD砲隊配備決定などで温冷浴を行き来した政策のため、多数の世論調査で同地域の支持率は下がってきた。

 党内議員と専門家は、朴槿恵政権も過去の政権が執権4年目に経験したレイムダックのパターンに入ったと診断する。金泳三(キムヨンサム)政権は第15代総選挙敗北とチャン・ハクロ大統領府第1付属室長の賄賂授受疑惑、金大中(キムデジュン)政権は10・24再・補欠選挙の敗北と子息の不正疑惑で下り坂を歩んだ。盧武鉉(ノムヒョン)、李明博(イミョンバク)政権もそれぞれ連立提案の失敗と貯蓄銀行事態などが発覚し、レイムダックに入った。あるセヌリ党の重鎮議員は「朴槿恵政権も、今まで腐敗と専横を隠してきた政権の地金が見え出している」、「大統領府民政首席の腐敗疑惑や公認をお手玉で遊ぶように行った親朴系の実力者らの専横など、重大な事案が相次いで明らかになっている点はこれまでとは様相が異なる」と話した。

 専門家らは朴大統領に国政運営の哲学を変えることを助言する。キム・ヒョンジュン明智大教授は「目立った成果のない現政府にはレイムダックを阻止する動力に欠ける」、「大統領の力は説得から生まれる。星州住民、野党議員など反対側に立つ人たちと会わなければならない」と話した。経済正義実践市民連合のイン・ミョンジン共同代表も「親朴系を信じないで野党と協力すべきだ。国民を苦しめない国政運営をしてはじめて信頼を回復できる」と変化を促した。

ソン・ヨンチョル、チェ・ヘジョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:7月21日(木)19時9分

ハンギョレ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。