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ゲートボールに新風!? 県内小中高生に人気じわり

北日本新聞 7月21日(木)0時55分配信

 「お年寄りのスポーツ」というイメージを持たれがちなゲートボールの人気が近年、県内の子どもや若者の間で広がりつつある。体力や筋力に自信がなくても始められ、仲間との協力プレーも楽しめるのが理由とみられ、高岡市では新たに小学生チームが誕生。趣味の多様化などで高齢者の競技人口は減っており、県協会は「若者に面白さを伝え、裾野を広げたい」としている。 (社会部・小幡雄也)

 「ナイスショット」「もう少しでゲートを通せたのに」。6月下旬、高岡市福岡小学校横の多目的広場で、同校の子どもたちの楽しそうな声が響いた。練習するのはゲートボール。年10回程度行う授業の一環のクラブ活動で、4~6年生の希望者16人が集まり、市協会員からスティックの扱い方や基本ルールを教わっている。

 5年前に市協会が学校に働き掛けて始まり、参加者は年々増えているという。2年前からはメンバーの一部がジュニアチーム「福岡少年団」を結成し大会に出場している。主将の尾畑友康君(6年)は「みんなで協力して団結力を深められるのが楽しい」と魅力を語る。近藤容子教頭は「運動が苦手な子でも比較的取り組みやすく、競技を通じて高齢者と触れ合う貴重な体験にもなる」と話す。

 ゲートボールはかつてシニアスポーツの代表格だったが、団体競技が敬遠されるようになり、最近の高齢者の人気はパークゴルフやグラウンドゴルフ、ジョギングなど他のスポーツに流れているという。県協会によると、会員はピークの2000年代前半は8千人以上いたが、最新の今年4月は1400人余りで8割以上も減った。

 対照的に、若い世代からは注目を集める。県協会によると、立山町釜ケ渕小や南砺市福野小でも、福岡小と同様のクラブ活動を行っている。昨年8月には南砺市で中学生向けの大会が初めて開かれ、7校9チームが参加。お年寄りのチームに交じって競技を続ける子どもも多く、全国大会に出る男子中学生もいる。

 高齢者が多い立山町のチームに所属する滑川高校の酒井智翔(としか)さん(1年)は「チームの戦術が勝敗を左右する奥深いスポーツ。『お年寄りがやる競技』と敬遠されがちだけど、若い人でも一度やればはまるはず」と力を込める。

 全国でも同じ傾向で、関東圏では部活動や同好会を新設する高校もあるという。県協会はさらに小学生への普及に努め、現在県内にはない高校生チームの開拓も目指す考えだ。河森敏弘事務局長(69)は「若いころから魅力を知ってもらい、生涯にわたって楽しんでほしい」と話している。

北日本新聞社

最終更新:7月21日(木)0時55分

北日本新聞