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原発関連の意見急増 知事の発言受け和歌山県政ポスト

紀伊民報 7月21日(木)16時43分配信

 和歌山県政に県民らから意見や提言などを受け付ける「県政ポスト」に2015年度、原子力発電所に関する意見が72件寄せられた。前年度の3件から急増し、全体の約1割を占めた。福井地裁による福井県の原発運転差し止めの仮処分決定を受け、批判した仁坂吉伸知事への反論が大半を占めたという。

 県政ポストに寄せられた意見や提言の合計は、ここ4年で最も多い769件。前年度より113件増えた。手段別では電子メールが630件、ファクスが32件、手紙やハガキは107件だった。県内から376件、県外から211件、不明が182件だった。

 原発関連の意見が増えたのは、仁坂知事が昨年4月下旬の定例記者会見で、福井地裁が福井県の関電大飯原発3、4号機の運転禁止を命じたことについて「人間の生命に対するリスクから言えば、(原発の事故より)自動車の方がはるかに大きい」などと述べたのを受けた。

 ほとんどが「交通事故と原発を同列に扱うのはおかしい」といった批判する意見が占めた一方「共感する」という意見も数件あったという。

 イルカ漁についても、25件から81件に増えた。太地町の追い込み漁で捕獲されたイルカを購入する水族館も加盟する日本動物園水族館協会が昨年5月、世界動物園水族館協会から会員停止された問題で関心が高まった。「イルカを殺すのは残酷」「イルカ漁をやめてほしい」などという意見があった一方「イルカ漁が駄目なら肉食自体を禁止すべきではないか」などという意見もあった。

 このほか、昨年8月に案が公表され、今年の県議会2月定例会で成立した、野良猫への餌やりを制限する条例に関連する意見も68件あった。「猫がかわいそう」「条例に反対」という意見が多かったという。

 県政ポストに寄せられた意見や提言は仁坂知事がすべてに目を通し、可能であれば返信したり、必要に応じて関係部署に指示を出したりしている。

 「県政ポスト」の受け付けは、ファクス(073・441・2020)、手紙やハガキ(郵便番号640―8585)、電子メールの関連ホームページ(http://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/mail/index.html)へ。

最終更新:7月21日(木)16時43分

紀伊民報