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風穴活用し体験観光開発へ 田辺市大塔地域

紀伊民報 7月21日(木)16時44分配信

 和歌山県田辺市木守(大塔地域)で「再発見」された風穴(ふうけつ)などを生かした体験型観光を開発し地域の活性化につなげたいと、大塔村商工会などが「神秘の里『木守』の観光開発プロジェクト」推進委員会を設立した。来年2月末までに大塔地域にある観光資源の発掘や集約、現地調査に取り組み、事業の具体化を検討する。

 風穴は山腹などにあり、夏には冷たい風を吹き出す洞穴のこと。木守地区の風穴は以前から存在は知られていたが詳しい場所が分からなくなっており、大塔村商工会青年部や地域住民らでつくるグループ「男のロマン探検隊」が調査を重ね、昨年12月に場所を突き止めた。

 プロジェクトでは、全国的にも珍しい風穴など、神秘的なものごとが多数ある大塔地域で神秘的な体験ができるパッケージツアーを検討する。取り組みは、地域資源を生かした特産品や観光の開発を支援する、中小企業庁の補助事業として全国商工会連合会が公募した調査研究事業に採択された。

 推進委には商工会や大塔観光協会、地元事業者が参画しており、委員長に探検隊の隊長である野久保貴博・商工会青年部副部長(45)、副委員長には岩本和彦・商工会青年部部長(42)を選んだ。

 初会合がこのほど、同市谷野口の「おおとう山遊館」であり、関係者15人が出席。「一人でも多くの観光客が大塔に来るきっかけづくりができたら」「風穴の近くにある法師山で咲くアケボノツツジも魅力」「温かい風が出てくる穴もあるので調査したい」「四国八十八カ所を模した石仏もある」といった意見が出た。

 推進委では今後、月1回程度集まりながら、観光資源になり得る地域資源を発掘・集約し、専門家を招いた研修にも取り組む予定。

 会議終了後には、関係者で木守地区の風穴を視察した。穴からは冷たい空気が勢いよく流れ出し、辺りには霧も漂って神秘的な雰囲気。参加者からは「すごく涼しい」といった驚きの声が上がった。

 野久保委員長は「大塔は田辺市の端っこのイメージだが、そこに注目して足を運んでもらうことで市全体の魅力アップにもつながれば。みんなで力を合わせて頑張りたい」。推進委に助言している観光ビジネス総研(大阪市)の刀根浩志代表(56)も「風穴のある岩そのものから神秘的なものを感じた。物見遊山の観光ではなく、地域の誇りを守っていけるような観光になるよう一緒になって取り組みたい」と話した。

 推進委ではフェイスブックにページを設け、木守地区の風穴の様子を紹介している。

最終更新:7月21日(木)16時44分

紀伊民報