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獅子舞の歴史後世に 金沢・小立野の共和会、8月7日に講座

北國新聞社 7月21日(木)2時34分配信

 戦後の旧市街で加賀獅子復活の先駆けとされる小立野地区の共和会獅子舞保存会が伝承活動を強化する。復活から40年の節目となる来年に向け、8月7日に獅子舞の歴史を学ぶ講座を開く。藩政期の1849(嘉永2)年と1999(平成11)年に造られた新旧獅子頭の比較や、段ボール獅子頭の工作を通じ、次代を担う子どもたちに、ふるさとの伝統に愛着を持ってもらう。

 加賀獅子は藩政期に各町がこぞって獅子舞を出していたとされ、市無形民俗文化財に指定されている。

 県内には60超の保存会があり、それぞれ豪華な獅子頭と巨大な蚊帳を持つ。小立野3丁目と石引2丁目の一部で構成される小立野共和会では、9月に行われる上野八幡神社の秋季例大祭で獅子舞を披露している。

 同地区でも藩政期から獅子舞が行われていたが、戦後は食料不足などを原因に獅子舞を出す余裕がなくなり、旧市街で中止する町会が相次いだ。保存会によると、1977(昭和52)年の上野八幡神社の式年大祭を機に、共和会が旧市街で先陣を切って獅子舞を復活させたと伝わっている。

 8月の講座では、小立野公民館を会場に、藩政期の科学者大野弁吉が制作した「皮獅子」と、その150年後に木彫加賀獅子頭「知田工房」(白山市)の初代知田清雲さんが復刻させた新「皮獅子」を並べる。知田工房2代目の知田善博さんが比較分析を行う。

 共和会獅子舞保存会の石田順一元会長(63)による獅子舞の歴史解説や、子ども向けに段ボールを使った獅子頭の工作教室も開く。保存会の中村辰男会長(51)は「来年の節目を前に、地域の獅子舞の魅力をあらためて多くの人に知ってもらいたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:7月21日(木)2時34分

北國新聞社