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五輪代表に“料理の鉄人”と“唾液の達人”が合流…強力な助っ人がもたらす効果を探る

SOCCER KING 7月21日(木)6時55分配信

 リオデジャネイロ・オリンピックを目指す五輪代表チームに“料理の鉄人”と“唾液の達人”が新たな助っ人として合流した。

 両助っ人のうち、“料理の鉄人”は再合流である。日本代表のシェフとして知られる西芳照氏が今年1月のアジア最終予選に続いてチームに帯同することが決まった。五輪期間中は「決められたホテルで決められたシェフが作った決められたものを食べないといけない。五輪のルールがある」(霜田正浩ナショナルチームダイレクター=ND)ものの、準備段階に関しては基本フリー。西シェフの料理に舌鼓を打って体調を整えることができる。

 この決定には選手たちも大歓迎だった。DF岩波拓也(ヴィッセル神戸)が「正直、西さんのごはんのおかげでオリンピックを決められたんじゃないか」と話せば、MF中島翔哉(FC東京)も「西さんがいなければ最終予選を突破できなかったと思う」と全肯定。予選を通じて選手の「食」に対する意識まで変えてしまった西シェフへの信頼は厚い。「正直、(隔離生活で)娯楽がない中で、西さんの料理だけが楽しみだった」(MF原川力/川崎フロンターレ)とストレス発散の効果も大きかった。効用の大きさについてはDF植田直通(鹿島アントラーズ)も「西さんの大きさ、偉大さは分かっている。来てくれることで僕らのモチベーションも上がっている。また一緒に戦えるのがうれしい」と太鼓判を押す。

 五輪の大会期間中に関しても、「こういうものを作ってほしいとか、実際出てきたメニューに対して味付けなんかをもう少しこうしてほしいとか、定められたルールの範囲内で西さんから要望を出してもらって、栄養管理を担当してもらう」(霜田ND)ことでフレキシブルに対応していく。「(西シェフは)ブラジルワールドカップにも行っていますから、食材や調理の仕方とかも経験がある」ことも強みとなるだろう。

 もう一人の助っ人も昨年12月の石垣島合宿に帯同していた人物だが、こちらは本当の意味での助っ人的な人事である。「僕らからJISS(国立スポーツ科学センター)にお願いして帯同してもらうことになった」(霜田ND)、同センター研究員の中村大輔氏である。「(唾液から得られる)数字の評価を専門家にちゃんと見てもらって、いろいろな要素から選手のコンディションを把握したい」(同)という狙いだ。

 唾液中に含まれるある種のウイルス量から疲労度を推し量ることができるため、五輪代表選手は毎日測定しているのだが、数字の解釈には高度な専門知識が必要なことから中村氏の帯同を要請した。筑波大大学院卒で、横河武蔵野FCなどでサッカーの指導に携わった経験も豊富な中村氏は“唾液の達人”であるだけでなく、「サッカーのこともよく知っている」ということで、早川直樹コンディショニングコーチの補佐役としてチームに加わることとなった。

 大会に向けたスタッフィングのコンセプトは「やれることは全部やっておきたい」(霜田ND)というシンプルにして明快なもの。“料理の鉄人”と“唾液の達人”という頼もしい二人を加えたチームは21日に日本を出発。4年前の五輪開催地であるロンドンを経由して、ブラジルへと渡る。助っ人合流の狙いは最良のコンディショニングを行うため。その成果が問われるナイジェリアとの大会初戦は、日本時間8月5日午前10時に幕を開ける。

文=川端暁彦

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最終更新:7月21日(木)7時55分

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TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。