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[総体]ユース取材ライター陣が推薦する「総体注目の11傑」vol.2

ゲキサカ 7月21日(木)7時0分配信

特集企画「ユース取材ライター陣が推薦する『全国高校総体注目の11傑』」

 ゲキサカでは7月27日に開幕する夏の高校サッカー日本一決定戦、平成28年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」サッカー競技の注目選手を大特集。「総体注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター陣に総体注目の11選手を紹介してもらいます。第2回は“ユース教授”こと安藤隆人氏による11名です。

安藤隆人氏:「自分だったらこういうメンバーを組みたいな」という11人を選びました。今年は守備陣にタレントが多いので、まずはGKからDFラインは『Jリーガーになる可能性大』の4人を選びました。GKはすでにFC東京に入団が内定している廣末陸。彼の魅力は攻撃のスイッチを入れる正確無比なキックと、守備範囲の広さ。彼を置くことで、前にいる3バックはより輝く。

 廣末の前に置く3枚は杉岡大暉、原輝綺、小田逸稀で決まりだ。杉岡の対人能力と左足のフィード、小田の空中戦の強さと対人の強さ、そして原の卓越したカバーリング能力と先回りの上手さ。そして3人に共通するのがビルドアップの上手さ。廣末という強力な援護を受けながら、積極的に押し上げて行く。この4枚はプロで戦える力を十分に有している。

 中盤に関してはバランスと期待値を込めた選出となった。ダブルボランチは針谷岳晃と冨山大輔。この2人は前線へも飛び出せて、決定的なパス、個での打開も出来る。冨山はドリブルでアタッキングエリアまで運べて、決定力もあるし、針谷は時間を作ったり、ミスが少ないハイアベレージなプレーが出来る。この2人のチャレンジ&カバーは非常に見物だ。そして、両ワイドに関しては、打開力の高さと重視した。右には弾丸ドリブラーの高江麗央を置いた。高江のドリブルは独特のリズムを刻み、一気にアタッキングエリアまで潜り込んで行ける。そして彼の魅力はそのまま高い位置で残って、変化のある動きを加えられること。彼のリズムは相手に脅威を生み出す。それだけに反対サイドには状況を見ながらポジショニングを取り、チャンスと見たら一気に仕掛けるアタッカーが欲しい。そこで悩んだ結果、選んだのは藤田昂陽だ。彼は2年生だが、今後よりバランス感覚と、突破力に磨きをかければ面白い存在になる。まだまだ今回のメンバーの中では見劣りする部分もあるが、だからこそここでどう回りに引っ張られて才能を引き出されるかも見てみたい。

 最後に攻撃の核となる1トップ2シャドー。2シャドーの人選のポイントはタメを作りながらもゴールを奪える選手と、スピードで一気に飛び出して行ったり、個で打開する選手のコンビ。それを考えると前者である安部裕葵、後者である岩崎悠人が相応しい。そして、この2シャドーを従える1トップには、高さと強さと決定力があるFWが必要になる。ここの相応しいのが梅木翼だ。184cmの高さを誇り、シャープな動き出しと鋭いスイングでゴールを陥れる。この前線のトライアングルは強烈だ。

 他にもGKは矢田貝壮貴(京都橘高)も考えた。DFは松井蓮之と真下瑞都(矢板中央高)、関川郁万(流通経済大柏高)も候補に挙がり、ボランチは抜群のキャプテンシーを誇る住永翔(青森山田高)、安定感抜群の鍬先祐弥(東福岡高)も考えに上がった。ワイドにはハイスペックなアタッカー・嵯峨理久(青森山田高)、技巧派の梅津凌岳(京都橘高)、弾丸ドリブラー・本田功輝(香川西高)を入れても面白いし、2シャドーには郷家友太と高橋壱晟(ともに青森山田高)を置いてもいい。1トップには窪田翔(星稜高)、伊藤龍生(米子北高)も選択肢にあった。安藤瑞季(長崎総合科学大附)は2シャドーでも1トップでもハイレベルなプレーを見せてくれるだけに入れたかったが、他の方が選出したためかぶらないようにした」

布陣図は
      梅木
   岩崎    安部
藤田           高江
   冨山     針谷
  小田  杉岡   原
      廣末

以下、安藤氏注目の11名
GK廣末陸(青森山田高)
「安定感抜群、守備範囲の広さ、そしてキックの精度はピカイチ。3バックの裏の広範囲を守ってくれる頼もしき守護神」

DF杉岡大暉(市立船橋高、センターCB)
「左足からの正確なフィードと積極的なビルドアップからの縦パス。守備面でなく攻撃のスイッチャーとしても期待」

DF原輝綺(市立船橋高、右CB)
「杉岡と言ったら、原。原と言ったら杉岡。絶妙なコンビを見せる彼ら。その中でも原は全国トップクラスの『縁の下の力持ち』だ」

DF小田逸稀(東福岡高、左CB)
「凄まじい身体能力を持った万能型DF。誰と組んでもハイパフォーマンスを発揮する。タイミング抜群の空中戦も注目」

MF針谷岳晃(昌平高、ボランチ)
「エレガントな身のこなしから、矢のようなパスを繰り出す必殺仕事人。中盤のリズムメーカー」

MF冨山大輔(関東一高、ボランチ)
「ドリブルからのパンチ力は試合を重ねるごとに精度を増している。アタッキングエリアで気を抜いたら一発でやられる危険な存在」

MF高江麗央(東福岡高、右MF)
「変化にとんだリズムから繰り出されるドリブルは、一度はまったらもう手がつけられない。予測不能のアタックに注目」

MF藤田昂陽(綾羽高、左MF)
「荒削りだが、前への推進力、中央との関わりの柔軟性は一見の価値あり。伸びシロがある2年生アタッカー」

FW安部裕葵(瀬戸内高)
「上手さと怖さを持ったストライカーだ。ボールを受ける前の動きの質が高く、高度な駆け引きから、相手の隙を容赦なく突いて行く」

FW梅木翼(立正大淞南高)
「184cmの高さを誇り、エアバトルだけでなく、高いアジリティーとシュートセンスを駆使してゴールを量産する山陰の爆撃機」

FW岩崎悠人(京都橘高)
「説明不要のユース年代最大級の素材。ドリブルのスピードは実に滑らかで、決してぶれない。高性能エンジンを積んだストライカー」

[写真]安藤氏が注目する青森山田GK廣末

執筆者紹介:安藤隆人
1978年2月9日生まれ。元銀行員の経歴を持ち、ユース年代は自身の大学時代から取材を続けている、この年代のエキスパート。日本列島、世界各国を放浪するサッカージャーナリスト。育成年代を精力的に取材する“ユース教授”。主な著書は『走り続ける才能たち 彼らと僕のサッカー人生』(実業之日本社)、『高校サッカー聖地物語』(講談社)、『 星稜高校サッカー部優勝への軌跡―北陸のサッカーを全国へと導いた河崎護の30年』(ベースボール・マガジン社)など。

最終更新:7月22日(金)8時31分

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