ここから本文です

キッチンで発酵体験も!食を介した[YCAM]流の、新たな場づくりとは/山口

Webマガジン コロカル 7月21日(木)18時17分配信

コロカルニュースvol.1785

山口県の山口情報芸術センター [YCAM](ワイカム)で、「食」を媒介とした新しいこころみが始まっています。その名も〈YAMA KITCHEN(ヤマキッチン)〉。これは、食と人との新たなつながりを生み出していくプロジェクト。酵母菌の研究者や農家さん、アーティストなどのアイデアを生かして、次々と新しいことに挑戦しています。

【写真ギャラリーで見る】キッチンで発酵体験も!食を介した[YCAM]流の、新たな場づくりとは/山口

YAMA KITCHENは、2014年に〈Life & eat club〉主宰の津田多江子さんが「さまざまな人との関わりが生まれる場をつくりたい」とスタートさせたもの。館内のレストランスペースにて、子どもたちの創造性を引き出す〈キッズキッチン〉やゲストが1日店長を務めるイベント、YCAMの映画プログラムと連動したシネマキッチンなど、食を介した文化発信を行うプログラムを実施しています。

そのYAMA KITCHENが、今年の春より新たにスタート! レストランスペースをシェアキッチンとして公開し、ワークショップやトークイベントなども開催しています。

YAMA KITCHENでは飲み物や参加型ランチも楽しめます。こちらのメニューが、ちょっとテクニカルで楽しい!何といってもYCAMは、公共施設としては日本で唯一のメディアアートセンター。充実した設備とクリエイティブなスタッフたちが揃っているのです。

添加物を一切使用していないジェラートのレシピは、アルゴリズムを用いて考案したのだそう。さらに有機グラノーラや有機きな粉、有機ミックスナッツ、カレンツをお好みでトッピングし、いろんな食感を楽しめます。

毎週土曜日に開催されるDIYランチワークショップでは、地産の食材をつかったおかずを自分好みのおむすびやサンドイッチにデザインできます。

おむすびには美称市・秋吉台で完全無農薬のお米をつくっている〈結びやくらとも〉の米を、サンドイッチには無添加のパンを使用するなど、材料にもこだわりが。

お楽しみは、県内のレストランや工房によるお弁当販売。アジアンカフェ〈まなまな〉(美称市)や小さな加工場〈百日紅〉(周南市)、粉のもつ滋養と素材を大切にしているパン屋〈Petit lab Bakery〉(美称市)、カフェ〈nanten〉(山口市)などのお弁当が登場します。

2016年のYAMA KITCHENでは、「発酵」に焦点をあてたワークショップシリーズ〈菌が世界を変える!発酵の知恵ー地域食×バイオ〉を開催します。

講師は、山口大学の赤田倫治さん、農家の吉松敬祐さん、YCAMの研究開発プロジェクト〈YCAMバイオ・リサーチ〉のみなさん。1回目はすでに開催されており、地元で採取した酵母菌を使ったパンを食べながら、酵母菌の性質や食における役割などを学んだのだとか。これは楽しそう!

2回目となるワークショップ〈自分でつくる麹〉は7月に開催予定。山口市の阿東地区で有機農業を営む農家の吉松さんを講師に迎え、麹づくりを学びます。(こちらの参加者はすでに定員に達してしまったそうですが、第3回は12月に開催予定とのこと。)

YCAMでは、最新のテクノロジーや世界的な動向を人間の生活に不可欠な「衣・食・住」をベースにとらえ直し、地域とともに未来のリテラシーを考えるプラットフォームづくりを目指しているのだそう。

YAMA KITCHENのほかに、バイオテクノロジーの応用範囲をアートや教育、地域といった分野にまで広げ、さまざまな切り口で研究開発することを目的としたプロジェクト、YCAMバイオ・リサーチも始まっています。ぜひ一度行ってみたいですね!

1/2ページ

最終更新:7月21日(木)18時17分

Webマガジン コロカル