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WBA世界戦V3 井岡一翔が目指す「統一戦」に意外な障害

東スポWeb 7月22日(金)6時0分配信

 WBA世界フライ級タイトルマッチ(20日、エディオンアリーナ大阪)は、王者の井岡一翔(27=井岡)が同級6位キービン・ララ(21=ニカラグア)に11回1分11秒、KO勝ちで3度目の防衛に成功した。陣営は今後、WBAから対戦指令が出ている同級スーパー王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(26=メキシコ)との統一戦実現に動きだすが、意外な「障害」があることが明らかになった。一翔の“汚名返上”がかかる大一番は本当に実現するのか?

 最後は連打の雨で倒し切った。序盤こそ「教科書にないパンチを打ってくる」(一翔)というララに得意な距離をつくらせてもらえなかったが、10回に右で最初のダウンを奪うと、11回は猛打でフラつかせて10カウントを聞かせた。

 次はいよいよ「統一戦」だ。一翔が「望むところです。皆さんも(エストラーダ戦を)見たいでしょう?」と言えば、父でもある一法会長(48)も「WBAから(対戦)指令が出ている以上、避けることはしない。日本でやれるように交渉する」と明言。年末の大一番実現に向けて、一気に事態は前進しそうだ。

「スーパー王者との統一戦」は一翔がライトフライ級王者だった時にもWBAからローマン・ゴンサレス(29=ニカラグア)との対戦指令が出たことがあったが、実現には至らなかった。このことを巡ってはネットなどで「逃げた」との書き込みをされ、一翔自身も「逃げたと言われたままでいるのは、しゃく。いつかやりたい」と語るなど対戦を強く望んでいた。

 そのロマゴンはスーパーフライ級に転級し、当面の対戦はなくなった。相手は違うものの、やはり「スーパー王者」であるエストラーダとの統一戦に期待が高まるのは当然だ。

 通常だと両陣営の様々な思惑などが入り乱れて交渉が困難を極めることもある。それでも今回はベルトを統括するWBAからの対戦指令という“葵の御紋”がある。あとは流れに任せていけばすべてスムーズに進むはず…と思いきや、この裏では厄介な問題も浮上している。

 実は、エストラーダは現WBO世界ライトフライ級王者でもあるドニー・ニエテス(34=フィリピン)との次期防衛戦を、9月24日に予定しているのだ。WBAは7月21日から30日以内に一翔、エストラーダの両陣営が対戦で合意することを求めているが、9月のエストラーダの試合が終わらないことには最終決定することはできない。

 ここでニエテスが勝って「新WBA世界フライ級スーパー王者」となれば、交渉はもちろん一からやり直し。あるいは勝者がケガをした場合には、恒例の大みそか決戦出場が不可能…ということにもなりかねない。そんな不可抗力で統一戦が流れてしまったとしても、口の悪い人間からはまた「逃げた」と言われる可能性もある。

 とはいえ、勝敗やケガをするかどうかはコントロールできるはずがない。現状として井岡陣営は9月の試合が無事終わることを祈るしかない状況だ。

 一翔は試合後にリング上で「ここは通過点。統一戦に向けてやっているからこういう勝ち方をできてよかった。会場のファンのみなさん、テレビの前のみなさん、そして最愛のフィアンセ(タレントの谷村奈南)に感謝を述べたい」と言って観衆を沸かせた。「大みそかにスーパー王者と統一戦」となれば、空前の盛り上がりとなるのは必至。それだけに、無事実現にこぎつけてほしいものだが…。

最終更新:7月22日(金)7時10分

東スポWeb