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「指紋認証が最も安全」と答えた消費者が8割、「虹彩認識」支持も7割超 本当に安全?

ZUU online 7月22日(金)10時10分配信

Visaが欧州7カ国、1万4236人の消費者を対象に行ったアンケートから、73%がバイオメトリクス(生体認証)技術を用いた決済法に興味を示していることが判明した。

しかし多くの消費者が「バイオメトリックスというだけで安全性が高い」と思いこんでおり、81%が最も精密度の高い技術として指紋認証をあげている。次いで虹彩認識(瞳の虹彩パターンを認識する技術)が76%という結果になった。

世界各地でサイバー・セキュリティー問題が深刻化している近年、サービスを提供する企業だけではなく消費者にも、安全性に関する基礎知識を身につけることが必須となるだろう。

■過半数が「指紋認証を日常的に利用したい」

iPhoneが採用した指紋認証技術、「Touch ID」で大ブレイクしたバイオメトリックス技術。現在ではモバイル市場から金融市場まで広範囲に採用され、様々な層の消費者に支持されている。

今回の調査でも、バイオメトリクス決済の安全性を確信している回答者は75%にもおよび、68%が「利用してみたい」と答えている。

最も人気が高い手法は指紋認証で、53%が「利用している/利用を検討する」と回答。PIN(認証コード入力)とバイオメトリクスの組み合わせ」を選んだのは29%、「顔認証」は25%、「声認証」は12%となっている。

利用先としては48%が「(電車、バスなど)公共の乗り物」、47%が「レストランなどの飲食店」、46%が「スーパーマーケットなどでの食料品の購入」と回答していることから、消費者の多くが現金やカードと同じように、日常的にバイオメトリクス決済を利用することを望んでいるのがわかる。

バイオメトリクス決済は付加的なものではなく、従来のパスワードや認証コードに代わる、新たな認証システムとしての地位を着実に築きつつある。

■バイオメトリックスをほかの技術と組み合わせ、安全性強化

これらの消費者はバイオメトリクス技術を、安全性の高い便利なものと見なしているが、欧州VISAイノベーション・パートナーシップスのエクゼクティブ・ディレクター、ジョナサン・ヴォー氏は、「バイオメトリックス技術単体では、100%正確で安全な技術とはいえない」と、万能の技術ではないことを認めている。

あらゆる種類のバイオメトリクス技術が、身体の特徴を数値化してサーバーで参照するという手法をとっているが、この数値自体が盗みだされてしまう可能性がある。

また正確な情報入力が不可欠のパスワードとは異なり、バイオメトリクスの認証システムは、「ほぼ正確な情報」であれば受けつけるという欠点もある。これは精密度を高くしすぎると、誤って登録者本人も拒絶されるなどの不都合が生じやすくなるからだ。

しかし「バイオメトリックス技術をほかの技術と組み合わせることで、これらの問題を解決することができる」とヴォー氏はいう。例えばジオロケーション(地理位置情報)技術などを追加し、二重、三重に本人確認を行い、複数の角度から精密度を高める工夫が、セキュリティー強化につながるというわけだ。

バイオメトリクスの昨年の収益はすでに138億ドル(約1兆4467億円)。さらに今後5年間にわたり、300億ドル(約3兆1449億円)の巨大市場に成長を遂げると予想されている。(FinTech online編集部)

最終更新:7月22日(金)10時10分

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