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牛丼屋のちょい飲み、これって牛丼屋は儲かるの?

THE PAGE 7/26(火) 7:00配信

 牛丼チェーン各社が、手軽にアルコールを楽しめる「ちょい飲み」のサービスに力を入れています。アルコール類の提供で客単価を維持しようという戦略ですが、これは儲かるのでしょうか。また利用者は牛丼店でお酒を楽しむのでしょうか。

吉野家の「吉呑み」は全店舗に拡大へ

 牛丼大手の吉野屋はアルコールとおつまみを提供する「吉呑み」を約360店舗で展開していましたが、今年からこれを全店舗(約1200店)に拡大していくそうです。「吉呑み」は、生ビールやハイボールを350円で楽しむことができるほか、子持ちししゃもや冷奴など一通りのおつまみ類が揃います。松屋も一部店舗でアルコールやおつまみの提供を行っているほか、すき家も昨年から「ちょい飲み」の実験的な運営を開始しているようです。

 各社がアルコールの提供を強化しているのは、客単価の向上を図りたいからです。このところ牛丼各社の業績は比較的好調であり、何とかしてこの状況を維持したいというのが各社共通の思いです。

ちょっとだけアルコールを楽しむという人はいるのか?

 すき家を展開するゼンショーホールディングスは、従業員1人で深夜営業を担当するいわゆる「ワンオペ」が批判され、半数以上の店舗で深夜営業を取りやめたことから、売上高が激減していました。しかし2016年3月期決算では営業利益が前期比3.8倍と劇的に業績が回復しています。吉野屋を展開する吉野家ホールディングスは、前期決算は営業減益でしたが、今期はやはり大幅な増益を見込んでいます。松屋も増収増益の好決算でした。

 各社が業績を伸ばした背景には値上げ戦略があります。すき家は昨年4月に牛丼の値上げを行い、291円だった並盛りを350円に改定しました。松屋も、「プレミアム牛めし」への切り換えを進めることで、実質的な値上げを行っています。値上げをすればその分、売上高は増えますが、問題なのは、客数が伸び悩んでしまうことです。各社とも値上げによる客数の減少を客単価の上昇でカバーしている図式ですが、これはいつまでも継続できるものではありません。労働者の実質賃金は5年連続で下落するという最悪の状況ですから、消費者の節約志向は高まる一方です。値上げを繰り返していると、顧客は離れていってしまうでしょう。

 このような時、アルコールの提供があれば、牛丼の価格が変わらなくても、アルコールが加わる分、客単価を維持できる可能性があります。また従来とは違う形の利用が増えれば、それは客数の増加にもつながります。ただ日本の場合、ちょっとだけアルコールを楽しむという人はそれほど多くないという見方もあり、一連のサービスが業績を下支えするのかは、まだ何ともいえません。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:7/26(火) 7:00

THE PAGE

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