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ヘリパッド工事強行許さない 高江で反対集会

琉球新報 7月22日(金)10時39分配信

 【東・国頭】21日開かれた米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)工事再開に抗議する市民集会には、開始の2時間前から県民らが続々、N1地区ゲート前に詰め掛けた。開始時間は平日の午後2時。会場の東村高江は那覇市から車で約2時間半以上かかる決して好条件とは言えない中で、1600人(主催者発表)が集結。開始直前には県道70号の1車線を埋め尽くした。県民らが路上に止めた車列は数百メートルにわたった。

 日中に気温31度を記録した国頭村に隣接する東村の高江。熱中症になり救急車で運ばれる人も現れる中、市民らは日差しを気にする様子もなく、抗議の声を上げた。

 連日、ゲート前で座り込みをしている住民や支援者らは「こんなに多くの人が高江に集まるなんて」「今後闘うための勇気をもらえた」と励まされた様子だった。

 日頃、人通りの少ない県道70号も、この日は道が人であふれかえった。登壇者があいさつし政府の強行姿勢への批判やヘリパッド建設阻止に向けた決意が語られると「そうだ」の声や拍手、指笛が巻き起こった。警察による県道の封鎖や車両やテントの撤去が22日早朝にも行われることを受け、「ぜひ現場に残ってほしい」と呼び掛けがあると、「残るぞ」などと声が上がった。

 登壇したヘリ基地反対協議会の安次富浩代表は、新基地建設予定地になっている名護市辺野古での抗議行動に触れ、「日本政府は沖縄のことに余計な口出しするな。もう日本政府に私たちは振り回されない」と強調。「辺野古に新しい基地を絶対に造らせないし、同時に高江区での闘いとも共同してオスプレイが利用するヘリパッド建設を確実に止めよう」と呼び掛けた。

 基地の県内移設に反対する県民会議の高里鈴代共同代表は「だまし討ちをするような日米政府のやり方は許すことはできない。翁長雄志知事はヘリパッド建設についてノーとしっかり示すべきだ」と訴えた。

 集会中に米軍のヘリコプターが飛行する様子も確認でき、登壇者のあいさつが聞こえにくくなる場面も見られた。高江住民の松葉孝雄さん(73)は「ヘリコプターの音もすごいが、オスプレイは特にすごい。振動が体までくる。住民の中にはオスプレイの振動が原因で引っ越した人もいる」と現状を憂いた。

琉球新報社

最終更新:7月22日(金)10時39分

琉球新報