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<柳家喜多八さん>粋な落語家を忘れない 23日深夜放送

まんたんウェブ 7月22日(金)20時3分配信

 「実は、落語を聞いたことがない」、あるいは「落語家って笑点に出てる人ぐらいしか知らない」という人は、おそらく大勢いるだろう。最近、若手落語家にはまった人にも、そして落語好きにも見てもらいたい、いや、ぜひ録画してほしい番組がある。23日深夜にBS-TBSで放送される「落語研究会」だ。出演は柳家喜多八さん。放送で見られるのはこれが最後かもしれない。というのも、喜多八さんは、今年5月17日に66歳で亡くなったからだ。

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 落語好きの方でないと喜多八さんの名は知らないかもしれない。でも、喜多八さんは多くの人を落語の世界に引きつけた。7月11日にあった「お別れの会」には、予想をはるかに超える600人以上が足を運び、会場は身動きがとれないほど混雑していた。落語家の弔いはしんみりしてはいけない。参列者も喜多八さんに怒られないよう、努めて陽気に師匠をしのんだ。

 喜多八さんは、元気にさっそうと高座に上がることはない。「やる気がないわけじゃないんです。虚弱体質なんです」……この一言で客の心をつかむ。学習院大出身なので「柳の宮喜多八殿下と呼ばれてまして……」と。

 昨年暮れに出演したテレビ(BS11)で、喜多八さんは入門時、「オレも暗いけど、うちの師匠(人間国宝の柳家小三治さん)の暗いところが好きだったんだよね」と話していた。喜多八さんは、その「暗さ」を自分のウリにした。

 「二ツ目の頃、師匠にそっくりだといわれて、小三治離れしたかった。でも、離れようとすると、なおさら似ちゃう。(先代林家)三平師匠が間違えたこともあった」という。

 独自のマクラ、そして噺(はなし)へと入っていくスタイルを喜多八さんは確立した。「寄席というのは今や数少ない大人の遊び場なんですよ」と、寄席をたたえる粋なマクラもカッコよかった。本当に暗いわけではない。高貴で虚弱体質と見せて、初めての人でも落語好きの人でも、いつの間にか落語の世界へと誘導して、きちんと締めてくれる。客は毎回、だまされてしまうのが心地いいのだ。

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最終更新:7月23日(土)17時3分

まんたんウェブ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。