ここから本文です

<ブック質問状>「小説王」 ピース・又吉の小説併読オススメ 続編の構想も

まんたんウェブ 7月24日(日)13時30分配信

 話題の書籍の魅力を担当編集者が語る「ブック質問状」。今回は、故・土田世紀さんの名作マンガ「編集王」のイラストがカバーになって話題になった早見和真さんの小説「小説王」です。同作を担当した小学館「STORY BOX」編集部の副編集長・庄野樹さんに作品の魅力を聞きました。

【写真特集】編集王 「これも学習マンガだ!」のマンガ100作品にもリストアップ

 --この作品の魅力は?

 売れない作家と、まだヒットを出したことのない編集者。ふたりの幼なじみが、連載の打ち切り、雑誌の休刊などの逆境の中にあっても、「小説は必要なんだ!」ともがき、奮闘する姿勢こそが最大の魅力です。出版業界の内幕も、タブー視することなく切り込んでいますので業界に興味のある方はもちろん楽しめます。しかし出版にかかわらず、斜陽と叫ばれている業界でも、まだ戦い方はある! と熱くなれる物語でもあります。

 --作品が生まれたきっかけは。

 早見和真さんと打ち合わせを重ねる中、「早見作品の魅力は、彼が何かもの申したいときに発揮されるのではないか」と考えたことです。それで作家と編集者の話を依頼しました。結果として、早見さんにとっては初めての依頼仕事になったようです。また、自分の小学生の息子に、編集者という仕事について知ってもらいたかったという気持ちもありました。

 --表紙のイラストに土田さんを起用した理由は?

 文芸誌「STORY BOX」に連載中から「編集王」のカットを使用させていただいていました。私も早見さんも大好きな作品だったということもありますが、早見さんの依頼でもありました。作家が、作家について書く。しかも「小説王」というタイトルです。ある意味恥ずかしく、すごい重圧のある企画です。それを成し遂げるには、土田世紀さんを背負う必要があると。おかげさまで、連載時から反響をいただき、「小説王」をきっかけに「編集王」を読んでくれた書店員さんもいたほどです。その流れからすれば、カバーに土田世紀さんを使用させていただくことは必然でした。

1/2ページ

最終更新:7月24日(日)13時30分

まんたんウェブ