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肥満による早死にリスク、男性では女性の3倍

The Telegraph 7月22日(金)11時50分配信

【記者:Sarah Knapton】
 肥満の男性は、肥満の女性に比べ、最大で約3倍の早死にリスクにさらされるとした研究論文がこのほど、医学誌「ランセット(Lancet)」に掲載された。論文は、軽度の過体重でも早死にリスクは高まるとしている。

 英オックスフォード(Oxford)とケンブリッジ(Cambridge)、そして米ハーバード(Harvard)大学の研究者らが行った研究によると、肥満の人は約3年、平均的な過体重の人でも、健康的な体重を想定した場合との比較では、約12か月寿命が縮まる恐れがあるという。

 通常、70歳未満で死亡する男性の割合は約5人に1人だが、軽度の肥満では同3人の1人、重度の場合では同10人に8人となる。一方、女性の場合、70歳未満の死亡率は約10人の1人だが、肥満の場合だと7人に1人になる。肥満による70歳未満の死亡リスクは、女性の3%に対し、男性は10%で、女性の3倍超に跳ね上がる。

 ケンブリッジ大のエマヌエル・ディ・アンジェラントニオ(Emanuele Di Angelantonio)博士は、「肥満男性の早死にリスクは、肥満女性より大幅に高いことが分かった」と説明し、「これは、肥満男性が女性よりインスリン抵抗性が強く、肝臓の脂肪も多く、糖尿病リスクも高いというこれまでの研究結果に沿う内容だ」と述べた。

 研究チームは、1970~2015年に32か国で行われた調査から、1060万人のデータを収集。研究では、過体重や肥満の人と同じく、低体重の人も早死にリスクが高まることが分かった。

 収集したデータを調べたところ、身長と体重から算出されるBMI(肥満度指数)の数値が上昇するにつれて、早死にリスクも高くなった。重度の肥満では、男性の早死にリスクは4倍となり、10人中8人が早死にするとされた。女性の場合では、同2.7倍だった。

 もし過体重や肥満が解消されれば、7人の1人、英国では約3万2000人の早死にを防げる可能性もあるという。

 論文の共同執筆者でオックスフォード大教授のリチャード・ペト(Richard Peto)氏は、「欧州では、喫煙に次いで2番目の早死に要因に肥満がある」と指摘している。

 研究に資金援助を行った英国心臓財団(British Heart Foundation)の医療ディレクター、ピーター・ワイスバーグ(Peter Weissberg)氏は「研究の結果は、肥満が健康に重大な影響を及ぼすことを示すもので、肥満軽減に向けた取り組みの強化を訴えるものだ」と述べた。【翻訳編集】AFPBB News

最終更新:7月22日(金)11時50分

The Telegraph

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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