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子どもが水いぼ、どう治療する? プール遊び備え、医師と相談を

福井新聞ONLINE 7月22日(金)8時18分配信

 4歳の子どもの膝と肘の裏に水いぼが十数個できています。複数の皮膚科を受診しましたが、麻酔入りテープを張り積極的に取るところと、塗り薬を根気よく塗って治療するところとがあるようです。保育園でプール遊びがあるのでなんとかしたいと思いますが、取ることでデメリットはありますか? 痕が残るケースもあるのでしょうか?(鯖江市、35歳女性)

 【お答えします】 丸田直樹 福井総合クリニック 皮膚科科長

 ■大半は自然治癒する!

 水いぼは正式には伝染性軟属腫と言います。軟属腫ウイルスがヒトからヒトあるいはタオルなどを介して接触感染して起こります。光沢があって水っぽく見えるために「水いぼ」と呼ばれており、プールの水やお風呂の湯で感染するわけではありません。園児に多く、小学生になると少なくなります。約95%は1~20カ月(平均約6カ月)で免疫ができ、自然治癒します。

 さて、治療についてですが残念ながら、水いぼに対する予防ワクチンや有効性の高い薬はありません。そのため、ピンセットで摘むなどの「取る」治療を行うか、自然治癒を期待して「放置」するかが主に選択されます。どちらにも長所、短所があり、それらを理解して頂いた上で希望も考慮して方針を決定します。

 「放置」派の理由は(1)大半が自然治癒する疾患に対し、「取る」治療による痛みや痕、恐怖心を与えてまで治療すべきでない(2)取っても免疫ができるまでは再発するから―などです。一方「取る」派の主張は(1)放置している間にいったんは増加する(2)自然治癒に時間がかかる(3)かゆみ、とびひの原因となりうる(4)いじめやプールが禁止になるなどの社会的理由―などです。

 ■乾燥肌、アトピー性皮膚炎なら重症化も!

 先に述べた通り、水いぼの多くは自然治癒します。「取る」のは、免疫ができるまでの間に、社会で不利益を受けないようにするためと言えます。その不利益の代表例がプールに入れなくなることです。プールではうつらないのですが、理解不足で禁止とする保育園などがあります。

 なお乾燥肌やアトピー性皮膚炎などで皮膚のバリアー機能が低下している場合は重症化しやすいため、取ることが勧められます。保湿剤を塗ることが必要で、入浴時にごしごしこすってはいけません。

 水いぼは最終的には治ります。その治るまでをどうするかが問題です。かかりつけの医師といま一度、よく相談されることをお勧めします。

福井新聞社

最終更新:7月22日(金)8時18分

福井新聞ONLINE