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38年ぶり確認、武甲山に希少ユリ 絶壁の岩場で撮影「信じていた」

埼玉新聞 7月22日(金)10時30分配信

 埼玉県の秩父自然保護委員会(清水武司会長)は、秩父市と横瀬町の境界に位置する武甲山で、自生する希少植物「ミヤマスカシユリ」を38年ぶりに確認し、花の撮影にも成功したと、発表した。

 ミヤマスカシユリは武甲山で1941年に発見された野生のユリ。県内では武甲山にしか生息しておらず、全国でも茨城県北部でしか確認されていない。県のレッドデータブックでは、ごく近い将来に絶滅の危険が高い「絶滅危惧IA類」に指定されている。

 同会の清水会長(66)ら3人が17日午前6時25分ごろ、武甲山北面の石灰岩の採掘地域(標高775メートル)で、自生するミヤマスカシユリを5株確認した。

 同所周辺はセメント会社所有の採掘地のため、普段は立ち入りを禁止されているが、許可を取って入山し、絶壁の岩場で撮影にも成功した。写真には、細い茎の先端に大きなオレンジ色の花を咲かせた様子が収められている。

 清水会長は「ミヤマスカシユリは今もあると信じていたが、確認した時には感激した。場所は採掘の予定地だが、なんとか保存して後世にも伝えていきたい」と話していた。

最終更新:7月28日(木)0時2分

埼玉新聞