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共産党支持者3割が小池百合子支持の衝撃

ニュースソクラ 7月22日(金)12時20分配信

東京都知事選挙、宇都宮降ろしに反発も

 小池百合子、鳥越俊太郎、増田氏の三つ巴となっている31日投開票の都知事選。今週に入って報道各社の序盤情勢分析によると、小池氏が優勢、あるいは小池、鳥越の競り合いとなっている。

 なぜ、組織の支援が得られなかった小池氏がリードできたのか。保守層をうまく取り込んでいることに加え、野党支持者が、野党統一候補の鳥越氏ではなく、小池氏支持に回っているからだ。たとえば、産経新聞の7月18日の序盤情勢調査では、民進党支持者の2割、共産党支持者の3割もが小池氏支持と回答している。

 各陣営の分析によると、最大の要因は、宇都宮健二氏に立候補取り下げさせたこと。前回の都知事選では共産党は宇都宮氏を支持していただけに、告示直前での野党内で候補一本化への反発がでているという。「小池さんの思い切りがいいし、宇都宮さんを強引におろしたのが頂けない」という声が小池氏を支持する革新系支持者から聞こえてくる。

 政策面でもリベラル色を出していることが、野党支持者を取り込めている模様。小池氏のウェブサイトを見ると、「東京大改革宣言」と銘打ち、「納税者・生活者のための政治 まじめに働くあなたのために」と打ち出している。医療・子育て・福祉の充実や地方分権などリベラル派に歩み寄った政策が目立つ。

 衆院選でも中選挙区時代、「マドンナ旋風」を引き起こした土井たか子氏及び社会党の牙城である旧兵庫2区(西宮・芦屋)で土井氏に次ぐ第2位で衆議院初当選を飾っている。小池氏は「左寄り」の票を切り崩す方法をよく知っていると解説する人もいる。

 支持層を切り崩されている形の鳥越陣営はというと、民進党は蓮舫氏、共産党は吉良佳子氏など人気女性議員を応援演説に連日投入し、組織票のテコ入れに必死である。

 ある都内の共産党の幹部は、「3割もの我が党の支持者が小池支持とは驚いた。周囲に伝えていく」と動揺を隠せない。一方で同党の選挙対策本部は、「選挙というのは、その日まで結果がわからない。3年前の参議院選挙でも京都では共産党は圏外と言われていたが、最後はひっくり返った。『小池さんを支持する』という支持者には、子育て政策を国会でどれだけ取り上げたのかといった話をして説得していく」と巻き返し戦略を練るが、危機感を募らせているのは間違いない。

 鳥越陣営全体のムードは、「まだ序盤戦なので、組織票を固めていけばひっくり返せる」と追い上げを狙う。

 マスコミ各社の世論調査では、小池氏がややリードで、鳥越氏が追うという分析が大勢だ。組織のない小池氏は終盤で不利になるという見方が一般的である。このまま終盤まで逃げ切れるのか。

■角田 裕育(ジャーナリスト)
1978年神戸市生まれ。大阪のコミュニティ紙記者を経て、2001年からフリー。労働問題・教育問題を得手としている。著書に『セブン-イレブンの真実』(日新報道)『教育委員会の真実』など。

最終更新:7月22日(金)12時20分

ニュースソクラ