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三菱自水島の従業員を日産に派遣 燃費不正で稼働率低く雇用維持へ

山陽新聞デジタル 7月22日(金)22時50分配信

 三菱自動車は22日、同社水島製作所(岡山県倉敷市)の従業員163人を、資本業務提携先の日産自動車の子会社・日産車体九州(福岡県苅田町)に派遣することを明らかにした。8月1日から1年間の期間限定。高操業が続く日産車体九州の人手不足を解消するとともに、燃費不正問題で稼働率が落ち込んでいる水島製作所の雇用維持につなげるのが狙い。

 派遣するのは、すべて軽自動車を担当している従業員。日産車体九州では大型ミニバンを造る組み立てラインなどに配置される予定という。同社は北米向けの輸出が好調でフル操業に近い状態が続いており、日産側が派遣を要請していた。

 水島製作所は燃費不正問題を受け、不正対象の軽4車種の生産ラインを4月20日~7月3日まで停止し、この間に軽自動車担当の約1300人が自宅待機を余儀なくされた。同4日に生産を再開し、20日には量産を本格化したが、ブランドイメージの悪化で当面フル稼働には戻らないと判断し、日産側の要請に応える。

 また、三菱自の子会社で樹脂部品を造る水菱プラスチック(倉敷市船穂町水江)も8月1日から、15人を日産自動車追浜工場(神奈川県横須賀市)に半年間派遣する。同工場も稼働率が高水準を維持しており、小型車の組み立て作業などに当たる。

 水島製作所は日産側への従業員派遣について「2012年にも240人を派遣した実績がある。これからも良好な関係を築いていきたい」としている。

 三菱自は燃費不正問題発覚後の5月25日、日産自動車と資本業務提携の契約を結び、同社への傘下入りを正式に決めた。今後、コスト削減や経営効率化に向けて部品の共同調達、プラットホーム(車台)の共通化、海外工場の相互活用などを模索していく。

最終更新:7月22日(金)22時50分

山陽新聞デジタル