ここから本文です

[コラム]中国から見て同じ境遇のベトナムと韓国

ハンギョレ新聞 7月22日(金)21時44分配信

 南シナ海仲裁判決が下された翌日の13日、中国官営チャイナデイリーの1面には「中国の立場」というタイトルで世界地図が載せられた。「南シナ海紛争は、仲裁ではなく交渉を通じて解決されなければならないという中国の立場に70カ国以上が公開で支持を表明した」という説明が付けられた。地図には中国を支持する国々が赤色で示されていた。中国をはじめロシア、モンゴル、カザフスタン、インドなど大きな国が赤色に染まっていたため、アジアは殆ど中国を支持しているように見えた。アフリカも半分以上が赤く塗られていた。

 青く塗られたフィリピン支持国は、米国、日本、英国、オーストラリア、ベトナムだけだった。地図の説明には「米国および米国と近い同盟国数カ国だけがフィリピンを支持し、仲裁判決に法的効力があると言っている」とある。残りの国々は「中立」または「報道時点までに立場を公開で明らかにしなかった」という意味で灰色に塗られていた。韓国も灰色だった。

 中国が自身の主張を正当化するために掲載したこの地図を見て、中国が世界各国に対して付けているもう一つの点数表と感じた。習近平主席の執権後、米中関係はさておき、全世界の多くの第3極には苦悩の瞬間があった。昨年9月の閲兵式と、アジアインフラ投資銀行(AIIB)、そして南シナ海問題の三つが代表的だ。それぞれ中国を喜ばせて感謝されたり、またがっかりさせて失望を買った決定だった。

 最も中国を喜ばせた国、要するに閲兵式に国家元首を送り、投資銀行に加入し、南シナ海問題でも中国の肩を持った国は、ラオス、ロシア、モンゴル、ウズベキスタン、エジプト、カザフスタン、カンボジア、キルギスタン、タジキスタン、パキスタンの10カ国だ。閲兵式に下院議長が参加したポーランドも「指導者出席国」に分類されるので、計11カ国とも言える。今後の中国外交で「直参」になりそうな国々だ。

 三つのうち二つだけ中国の手をあげた国は19カ国ある。その中でもマレーシア、ベネズエラ、アラブ首長国連邦、イラン、コンゴ民主共和国など14カ国は、南シナ海問題で中国の肩を持ち、閲兵式または投資銀行の一方だけに参加した。インドは判決当日、外交部が「判決尊重」の立場を明らかにしたが、中国は味方に分類した。

 韓国、南アフリカ共和国、ミャンマー、タイの4カ国は閲兵式と投資銀行で中国を喜ばせたが、南シナ海問題で躊躇した国に分類された。

 しかし、韓国の位置は他の3カ国と同じではない。東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国のミャンマーとタイは、それぞれ南シナ海領有権と関係ないためアセアンの決定に従うという立場だが、ミャンマーは中国の伝統的「友邦」であり、タイは最近中国からの潜水艦購入決定を発表し米国を不快にさせた。南アフリカ共和国は判決直後「主権国が歴史的事実と国際法による直接交渉を通じて解決することを支持する」として「ブリックスフレンド」の中国を事実上支持した。

 単純だが、韓国と似ている国をあえて探すならベトナムだ。ベトナムは国家主席が閲兵式に参加し、投資銀行にも加入したが、南シナ海では中国と領有権争いの渦中にいる。南シナ海問題では比較的自由なはずの韓国は、これまで米国が強調する「航行の自由」と中国が強調する「当事国間決定」を同時に口にし、かなりうまく外交折衝戦を繰り広げてきた。

 しかし、とんでもないことに(または意図的に)ほぼ同じ時期にTHAAD(高高度防衛ミサイル)の韓国配備で中国の強い不興を買い、それまでの南シナ海と関連した外交的努力を台無しにした。今までの尽力が惜しまれ、こうなっても構わないという太っ腹が残念でならない。

キム・ウェヒョン北京特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:7月22日(金)21時44分

ハンギョレ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。