ここから本文です

バッティング施設を改修、地域振興拠点に 上富田町市ノ瀬

紀伊民報 7月22日(金)16時45分配信

 和歌山県上富田町の市ノ瀬愛郷会は、国道311号沿いの「いちのせバッティングセンター」を大幅に改修する。紀南地方で唯一のバッティングセンターとして子どもらに人気があるが、築46年で老朽化。来年1~3月に工事し、改修を機にセンターとその周辺を地域振興の拠点にする。

 いちのせバッティングセンターは1970年3月、地元青少年の健全育成を主な目的に市ノ瀬愛郷会が建てた。敷地面積は約1400平方メートル。マシンは軟式ボール用が4台、ソフトボール用が3台あり、球の速さや高さを調整できる。少子化などで野球をする子どもが減っているにもかかわらず、集客数に大きな変動がなく安定した運営を続けている。

 一方で、建物が耐用年数の30年を過ぎ、設備の劣化が目立つようになった。毎年10月~翌年2月の利用者が比較的少なく、冬場対策も課題に。エアコンがないため夏は暑く、冬は寒い。「家族連れらの憩いの場として新たな集客努力も大切」などと、大幅改修することを愛郷会の理事会で話し合い、5月の総代会で説明した。

 改修工事は来年1月から始める予定。コンクリートの床やプレハブの建物の壁に木を張り巡らせ、エアコンを備える。マシンの台数は変わらないが、投手の画像を映した電光掲示板を新しくする。

 オープン当時から1ゲームが25球で200円、12ゲーム分の回数券が2千円。改修後も価格を変更する予定はないという。

 地元の野球少年を育てるため、定休日の月曜には市ノ瀬少年野球クラブの児童に施設を開放している。地区の防犯拠点として、夜は午後9時まで営業。近年は町外の利用者も増えている。

 6月に市ノ瀬地区の各種団体や住民で発足した「まちづくり推進協議会」でも、バッティングセンターとその周辺の活用を考えていくという。

 市ノ瀬愛郷会の山本睦照会長(58)は「子どもに野球の面白さを体感してもらい、将来のプロ野球選手を育てたい。地域活性化の拠点にもなれば」と話している。

最終更新:7月22日(金)16時45分

紀伊民報