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魅力高めよりよい学校に 串本古座高再編で地域協議会発足

紀伊民報 7月22日(金)16時46分配信

 和歌山県教育委員会が串本古座高校の再編整備を決定したことを受け、同校の魅力を高めよりよい学校にしようと、串本町や古座川町の各種団体が連携し、意見や提言などをする「串本古座高校地域協議会」が21日、発足した。串本町串本の町文化センターで同日、1回目の会議があり、出席者が設置要綱の確認や意見交換をした。

 生徒数の減少などから県教委は6月30日、串本町内に校舎が二つある同校の再編整備計画を策定した。古座校舎(中湊)は2017年度から生徒の募集を停止し、串本校舎(串本)に募集を集約。地域の魅力を発信する人材を育成するために「グローカル」「特進」「総合」の3コースを設け、生徒の募集対象を全国に広げる。

 協議会は、同校の魅力向上や活性化に向け、学校運営に関する事項や教育課題への対策などについて協議し、地域に開かれたよりよい学校づくりの進展に寄与することが目的。委員は愛須貴志校長による委嘱で、両町の町長や地域住民、生徒の保護者、教職員らで構成する。任期は年度末までで再任を妨げない。

 開会に当たり、愛須校長が「長年にわたり地域に信頼され、育んできた特色ある教育を引き継ぎ、地域に開かれた学校としてさらに魅力のあるものにしていきたい。協議会では、今後の串本古座高校の在り方について、意見や提言をもらい、十分な意見交換をしたい」と述べた。

 来賓の県教委教育総務局長の岡崎秀紀さんは「今後も少子高齢化が進むが、地域と学校が協力し合い、活性化につなげていくことが大切。協議会の取り組みが先例となり、県内に広がって県全体の活性化につながることを期待している。県教委としても課題を共有し、改善が図れるように全力を挙げるとともに、串本古座高校が魅力ある教育を提供できるように支援を続けていく」と話した。

 会議では、愛須校長の推薦、協議会の了承を得て、会長に田嶋勝正串本町長、副会長に西前啓市古座川町長、顧問に前芝雅嗣県議が就任した。協議会の作業部会として総務、教務、広報、小中高連携の4委員会を設置した。

 会長となった田嶋町長は「地域に根差した特色ある学校づくりをしていくのは有意義なこと。地域が皆で力を合わせ、どういう学校がいいか考えていくのは素晴らしい。会長として頑張っていきたい」とあいさつした。

 同校が実施する「魅力化プロジェクト」の説明もあった。大学進学に力を入れる▽地域の教育資源を利用した学習に取り組む▽地域との連携を強化する▽全国から生徒を募集する▽部活動の活性化、競技力向上に取り組む―の5点に力を入れ、進めていくという。

 委員からの意見や要望では、古座川町の子どもが串本校舎へ通う手段の解決や、地元からの流出をまず止めて同校に来てもらえるようにする対策などについて声があった。

 意見や要望への対策は各作業部会で協議し、来年1月か2月に予定している2回目の協議会で内容を報告する。

■高校と2町が協定 

 会議の後、串本古座高校は、串本町、古座川町と相互の発展に資するため、教育、文化、町づくり等の分野で連携し、協力するための協定を締結した。

最終更新:7月22日(金)16時46分

紀伊民報