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江夏氏が鳥谷を擁護「戦犯?被害者や!」「功労者を粗末に扱っている」

東スポWeb 7月23日(土)6時37分配信

 低迷する阪神の“A級戦犯”として集中砲火を浴びているのが打撃絶不振の主将・鳥谷敬内野手(35)だ。金本知憲監督(48)の我慢強い起用に対して、すでにチーム内からも連続試合フルイニング出場記録の“打ち止め”を望む声が噴出している。まさにプロ13年の野球人生で最大の危機に陥っているが、そんな中、虎の大物OBの江夏豊氏(68)が本紙に「鳥谷擁護論」を大展開した。

 悩める主将・鳥谷の調子が一向に上がらない。開幕からの打撃不振もいつかは終わるだろう、と見られていたが、シーズン後半戦開幕カードの巨人戦(甲子園)でも3戦無安打と大ブレーキ。チームは3連敗を喫した。成績も5億円以上ともいわれる年俸に見合う数字ではない。

 そんな鳥谷について、金本監督は「僕もコーチも手助けするが、自分で克服、修正していかないといけない。やるのは自分自身なんだ」と叱咤を繰り返し、一時は「嫌だったら這い上がってこい!」と、7年ぶりに8番に降格させた。前半戦終了時には「ここまでの不振は想定外」と断罪した。「超変革」を掲げる就任1年目の指揮官を最も悩ませていると言えるだろう。

 鳥谷は「また明日、頑張るしかない」というが、出口が一向に見えない不振にバッシングも強まるばかりだ。阪神ファンからは怒りの声が続出し、チーム内からも「休んだ方がいいんじゃないか」など665まで伸ばした連続試合フルイニング出場記録の“打ち止め”を望む声も出ているほどだ。そんな中、真逆の「大擁護論」を展開したのが虎の大物OB、江夏氏だ。

 歯に衣着せぬタイプの江夏氏は今回の鳥谷の不振劇について「(そもそもは)固定されない打順に理由があった」と話した上で、こう続けた。

「自分に置き換えて考えてみなさい。今日、君は取材をして記事を書く仕事をしているけど、明日は会社の中で違う部署の仕事をしなさい、あさってはまた違う部署に行って仕事をしなさいと言われてごらん、そんな中で、毎日いい仕事ができるか? 鳥谷だって一緒だよ。打順によって役割が全然違うんだから、コロコロ打順が変わると結果を残すのは、そりゃあ難しかったと思うよ」

 古巣・阪神については愛するがゆえに厳しい提言をすることも多い江夏氏であるが、今回の鳥谷は「被害者」に映るのだろう。今季の鳥谷は4番と9番以外すべての打順で出場。今は定位置だった1番を経て2番に座っているが、それまで日替わりの打順で起用された影響が不振の始まり、とみているのだ。

 さらに江夏氏は「今、金本監督が鳥谷本人から、どの打順で打つのがベストなのかを直接聞いてあげることが大事だ。そして、それをかなえてあげるべきだ。鳥谷は阪神の功労者。希望通りに打たせてやる、それこそが功労者にふさわしい扱いだ。阪神はこれまで、私に対してもそうだが、功労者に対して粗末な扱いをしてきた。あしき流れを今、ここで断ち切るべきだ」と断言した。まさにこれでもかの鳥谷大擁護論だ。

 金本監督にしてみれば耳の痛い話かもしれないが、鳥谷の復活なくして最下位からの大逆襲が不可能なのは分かっているはず。伝説OBの熱い言葉から背番号1は何を感じるのか。江夏氏は鳥谷が必ず復活すると信じている。

最終更新:7月23日(土)6時42分

東スポWeb

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