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「似顔絵」に「全面QRコード」…変な選挙ポスターの真面目な理由 「奇跡は起きるんじゃないかと…」

withnews 7月25日(月)7時0分配信

  選挙ポスターって、どれも似ていますよね。やたら爽やかな笑顔、でかでかと書かれた名前。ただ、時々「なにこれ?」と思わず立ち止まってしまうポスターに出くわすことがあります。ネットで以前話題になった2枚について、ご本人に「なんでこんなの作ったの?」と聞いてきました。(朝日新聞大阪本社生活文化部記者・松本紗知)

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普通のやり方じゃ当選しない

 まずは、2015年4月の甲府市議選に、似顔絵のポスターで立候補した松本重崇さん(41)。当時は食品製造会社でパートとして働いており、現在は農業を始めようと準備をしています。

 そもそも、選挙に出たいと思ったのは、今の政治や社会への不満からでした。

 「漠然としているんですが『今の日本は面白くない』と思っていて。正しいことを正しいと言わないし、真面目な人が損をするし、お金が全ての尺度になっている。でも、そういう不満を、自分が何もしないままで言うのは嫌だった。じゃあ立候補してみようと」

 普段から政治活動をしているわけでも、組織に所属しているわけでもない松本さんは、「普通のやり方では自分は当選しない」と考えました。

 また、選挙に関心のない人に興味をもってもらいたいという思いもありました。

批判されない程度の〝奇抜さ〟

 名前を連呼する街宣活動や、にやけた笑顔の選挙ポスターなど、「現行の選挙運動が嫌いだった」という松本さん。これまでとは一風変わった選挙活動を展開しようと決心します。

 「でも、奇抜すぎると批判されるリスクもある。ポスターに関しては、批判されない奇抜さということで、似顔絵にしようと思いました」

 似顔絵は、自分を慕ってくれている小学生のめいに頼んで描いてもらいました。

 「自分に好意を持ってくれている人が描いた絵であれば、見た人にもその気持ちが伝わる」という狙いからです。

光るポスター、のはずが・・

 実は、このポスターは蓄光塗料を使い、夜になると光る……はずでした。

 「家で試した時はうまくいったのですが、外ではうまく光ってくれませんでした。日が暮れて徐々に暗くなっていくからでしょうね」

 結果は、立候補44人中最下位の141票で落選。「もともと選挙に興味のない人にまで声を届けられなかった」と振り返ります。

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最終更新:7月25日(月)10時8分

withnews