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国が高江工事を強行 機動隊が市民排除 10時間超 県道封鎖

琉球新報 7月23日(土)5時4分配信

 【東・国頭】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設工事で、沖縄防衛局は22日午前、新たなヘリパッドの建設工事に着手した。予定されている工事現場周辺では資機材が搬入され、一部では重機により進入路などの整備が始まった。多くの市民らが抗議する中、約500人とみられる全国から動員した機動隊員を投入し、工事を強行した。政府の姿勢に県民の反発が強まりそうだ。

 資機材の搬入に伴い、東村高江と国頭村安波の2カ所で県道70号が22日午前6時4分から午後4時47分まで封鎖され、報道陣も含め、10時間以上出入りができなくなった。付近の住民生活にも大きな影響を与えた。

 抗議行動中、機動隊員らともみ合った市民の救急搬送が相次いだ。

 資機材の搬入は22日午前6時、新たなヘリパッドの建設が予定されているH地区、G地区から始まった。防衛局が両地区の各ゲートに続く道路を封鎖し、プレハブや鉄パイプなどを積んだ工事車両約20台が次々と基地内に入った。

 N地区のゲート前では、市民らが資材搬入を阻止しようと付近の県道70号に駐車した約150台の車両や設置したテントなどを、沖縄防衛局が強制的に撤去した。

 ヘリパッド建設に反対する約100人の市民と機動隊員の激しいもみ合いが続いた。もみ合いの最中、けがを負うなどし少なくても3人が救急搬送された。大きなけがはなかった。

 4カ所のヘリパッド建設が予定されている3地区全てで資材が搬入された。関連する工事が始まったとみられる。

 警察による道路封鎖は一般の住民だけでなく、報道陣や県道管理者の県北部土木事務所職員、基地従業員などに対しても及んだ。県警は道路封鎖に際し、管理者の県に対し道路交通法で定められた事前の意見聴取を行わず、「緊急を要する」として事後に封鎖を報告したという。

 資材搬入後、N地区のゲートでは市民らがテントを張っていた場所に、プレハブの事務所や簡易トイレが設置され、可動式のゲートが設置された。整備はゲート付近の県道70号の片側車線を通行止めにして行われた。

琉球新報社

最終更新:7月23日(土)9時50分

琉球新報