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猫も“婚活アプリ”に襲来ニャ! 出会い系の入門を目指す「ねこまっち」とは

ITmedia Mobile 7月23日(土)6時10分配信

●ネット界で最強の「猫」が「婚活アプリ」と結びついた

 写真や動画をはじめ、ネット界でも今や最強の存在といえるキャラクター「猫」。猫に関するあらゆるメディアが乱立し、FacebookやTwitterなどのSNSでは頻繁(ひんぱん)に猫の写真や動画が流れてくるようになった。

【婚活アプリを使った会話の様子】

 そんな中、ネット界最強の存在「猫」と「婚活アプリ」を組み合わせたサービスが登場した。アプリ名は「ねこまっち」。自分の写真ではなく、猫の写真をアプリ内で活用し、自分以外のユーザーと出会うのだ。

 自分の顔写真を出さずに出会いたい。でも、猫が好きな人と付き合いたい。――顔面重視の出会い系&婚活アプリの中で、この切り口は斬新なのではないだろうか。

●アプリの世界でも盛んな「婚活」

 スマートフォンが普及したここ5年ほどの間で、婚活アプリを使ってみるユーザーが増えてきた。徐々にその市民権を確立しつつあり、ネット上でもリアル空間でも、見知らぬ男女が出会う場が数多く提供され、リアルだと「相席居酒屋」や「街コン」などに行く若者が増えてきた。

 街コンは“場所”を通じて出会うが、今では“趣味”を通じて出会う婚活イベントも数多く存在する。婚活イベント事業大手のIBJが開催している「ねこんかつ」などは、猫好き同士の出会いを育むために趣味を通じて出会うイベントの1つだ。ねこんかつはリアルな場での出会いにフォーカスしたイベントだが、このアプリになったものが「ねこまっち」といえるだろう。

 今回は、「ねこまっち」を運営している、えんぞうの金丸さんにお話を聞くことができた。

●「ねこまっち」運営者の金丸さんに話を聞いてみた

―― なぜ、この「ねこまっち」というサービスを思い付いたのですか?

金丸: 「猫」をきっかけにした婚活サービスを企画するときに、女性が怖がったり嫌がったりするようなシステムは作りたくなかったんです。「じゃあ、女性が嫌なことってなんだろう」と調べたとき、やっぱり自分の情報を出すというのが最も「嫌なこと」だという結果になりました。

―― なるほど。まず、女性の嫌いなことを調査してみた、と。

金丸: 個人情報を出して出会うのではなく、自分の趣味に関連したものを相手に出すことで、人と人が出会えれば……と考えた結果、ねこまっちが生まれました。

●「婚活アプリや出会い系サービスの“入門”でありたい」

―― 顔写真ではなく猫の写真を通じて出会うんですよね?

金丸: はい。しかし、猫の写真の投稿がアプリ内で必須というわけではありません。猫が好きであれば、ねこまっちに参加できます。必須なのは、アプリで表示される写真を「いいね」か「いまいち」に選択するだけです。その選択結果をもとにマッチングするよう、こちらでアルゴリズムを組んでいます。

―― 「いいね」がつきやすい猫の写真はあるのでしょうか? また、猫の写真はフリー素材などでもいいのでしょうか?

金丸: しいて言えば、人気の猫種を「好きな猫」に設定している方はマッチングしやすいかもしれません。具体的なデータの蓄積はまだですが、今後詳細な傾向が分かってくると思います。また、好きな猫の写真であれば、ご自分が飼われている猫じゃない画像でも大丈夫です。

―― 猫の画像はフリー素材などを使ってもいいのですね。画像の著作権問題もありそうですが大丈夫なのでしょうか?

金丸: 運営がチェックして不適切な画像は削除したり、ユーザーからの問い合わせがあったりした際にはこちらで対応します。Facebookと連携する必要があるため、最終的には相手のSNSを見ることになりますので、法律を違反するようなトラブルなどは今のところございません。

―― 最初に自分の顔写真を出さないということは、アプリにチャレンジするハードルを下げているのでしょうか?

金丸: はい。まずは、婚活アプリや出会い系の入門編として活用してもらいたいということから、ハードルを下げています。自分の写真が要らないので、最初は気軽に使ってもらえたらうれしいです。

―― 年代的には、どういうユーザーが使っていますか?

金丸: 下は19歳から上は60代のシニア層まで、猫好きの方を中心に幅広い年代の方々にご利用いただいています。

―― 幅広い! ネットでは、みんな猫が好きですよね。猫を口実に人と出会うことについて、いろいろと賛否両論ありそうですが……。

金丸: そうですね(笑)。サービスとして引き続き整備したい部分はあります。ユーザーアイコンの猫の写真が「飼っている猫なのか、フリー素材などの画像で飼っていない猫なのかよく分からない」という意見があり、今後アイコン回りのシステムは新しくすることも考えています。

―― 分かりました。本日はありがとうございました。


●婚活アプリの矛盾に挑む「ねこまっち」

 マッチングアプリという、「相手の情報を得るために自分の情報を提供する」ことが当たり前の分野において、あえてそれを否定する構造についてはさまざまな意見があるだろう。出会いのための最初のフックにすぎないとはいえ、「猫の写真」=「自分の情報」として扱う姿勢に違和感を覚えるユーザーもいるかもしれない。

 ただし、個人的にはこうした「趣味を媒介とした出会い」には確実な利点もあると感じる。例えば猫好きにとっては、相手が猫アレルギーではないかという点や、相手の家族に動物嫌いがいないかといった点を事前に確認できることは大きなメリットなのだ。あらかじめ「猫を飼う生活」を前提に考えたパートナーを見つけられれば合理的であり、後から無駄な確認をしなくて済む。

 今後もこうしたユーザーの趣味や嗜好(しこう)を考えて作るニッチなアプリは増えてくるはずだ。「自分の直接的な情報を明かすこと」を極力避けつつ、「出会った後のこと」まで含めて相手の情報とマッチングする――そんな困難な課題をクリアできる画期的なサービスは登場するだろうか。

最終更新:7月23日(土)6時10分

ITmedia Mobile

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