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【高校野球】春Vの奈良・智弁学園 延長11回サヨナラ勝ちで8強入り

東スポWeb 7月23日(土)14時57分配信

「第98回全国高校野球選手権」奈良大会の3回戦が23日、佐藤薬品スタジアム(橿原市)で行われ、選抜優勝校の智弁学園が劇的な逆転劇で、伏兵・磯城野(しきの)を延長11回、5―4のサヨナラで下し、薄氷の8強進出を決めた。

 序盤から攻守にミスを連発しリードを許す苦しい展開だった。しかし、2点を追う9回一死から8番・岡沢(3年)が右中間を深々と破る三塁打で出塁すると、代打・高橋(3年)の中前打でまず1点を返す。

 1番の納(おさめ=3年)は二ゴロに倒れるが、一塁走者が二塁進塁。あとアウト1つまで追い込まれたが、続く2番・青木(3年)が左前へ殊勲の同点打。試合はこのまま延長に突入し、11回二死二塁、納が左中間を切り裂く劇的なサヨナラ打を放ち激闘に終止符を打った。

 チーム一の“叱られ役”が、小坂将商監督の39回目のバースデーを祝う大仕事をやってのけた。この日、6打席目にしてようやく出た初安打が、春夏連覇の望みをつないだ。納は試合後、開口一番「監督さんに『すみませんでした』と頭を下げちゃいました」と笑顔で明かした。

「いつも怒られてばっかりなので、打ったのに、つい…。自分が一番、監督さんにディスられてますから(笑い)。そうやって普段からメンタルを鍛えられてるので、打てたのかも。今日は監督さんの誕生日だったので、もし、負けていたら…最悪の日になってしまうところでした。前の打席がふがいなかったので、最後に決められて本当に良かったです」

 試合後、指揮官は「納には『もっとはよ打たんかい!』と言いました」と、チームの屋台骨を支える切り込み隊長を叱咤激励した。

 この日は、選抜大会を1人で投げ抜いたV投手・村上を救援待機させて臨んだ。小坂監督は「夏は村上1人では勝てないので(先発した2年生の)松本大を投げさせてみたかった」と、選手権制覇から逆算しての“エース温存”だった。肝を冷やした指揮官は「ちょっとした油断があったと思う。そう簡単には甲子園には行けないということ。この勝ちをいい方向に向くようにしたい」と表情を引き締めた。

最終更新:7月23日(土)15時2分

東スポWeb

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