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Windows 10無料アップグレード最終案内(ダウングレード/クリーンインストールも)

ITmedia PC USER 7月23日(土)6時25分配信

 Windows 7/8.1からWindows 10への無料アップグレードキャンペーンが2016年7月29日に終わりを迎える。以後はWindows 10が有料となり、Microsoft Storeでの直販価格は、Windows 10 Homeが1万9008円、Windows 10 Proが2万7864円(いずれも税込)だ。

【画像解説】無料アップグレードの手順

 無料アップグレードの期限が迫る中、明確な意志を持ってWindows 7/8.1を使い続けたいというユーザーを除き、どうすべきか悩んでいるならば、ひとまずWindows 10にアップグレードしてみることをおすすめしたい。

 「無料アップグレード期間中にWindows 10へアップグレードしておくと、1カ月以内ならばWindows 7/8.1の環境に戻せるほか、仮に戻して2016年7月29日を過ぎてしまっても、後から好きなタイミングでWindows 10に無料アップグレードが行える」からだ。

 それでは、実際のその手順を見ていこう。

●Windows 8.1をWindows 10にアップグレードする

 今回の作業にあたっては、仮想化ソフトウェアの「VirtualBox」上でWindows 8.1の仮想マシン環境を構築し、この上でアップグレードとダウングレードを行った。Windows 10への無料アップグレードが可能なOSはWindows 7/8.1の2種類だが、今回は「Windows 8.1 Pro」を用いている。米国で購入した英語版OSなので、一部表記が英語になっている点は御容赦いただきたい。もちろん、日本語版でもこれらの手順は同様だ。

 仮想マシンにWindows 8.1をインストールした後、Windows Updateを一通り実行すると、タスクトレイに「Windows 10を入手する(Get Windows 10:GWX)」アプリが現れる。無料アップグレード期間が迫り、アプリ内の表示がカウントダウンに切り替わっているのが目立つ。Windows 10をインストールする場合、「今すぐアップグレード」をクリックする。

 Windows Updateの画面となり、Windows 10のダウンロードが始まる。ファイルサイズは4GB程度だ。

 アップグレードの前には、ソフトウェアライセンス条項(EULA)を確認してくる。これに同意しない限りは先に進まないので、確認後に「同意する」をクリックする。

 アップグレード実行のスケジュールを設定することも可能だが、ここでは「今すぐアップグレードを開始」を選ぶ。

 準備ができたら「今すぐ再起動」をクリックする。

 再起動後、アップグレードの下準備が始まる。自動で処理が進むので、電源を落とさないでしばらく放置する。

 アップグレード中はパーセント表示で進行状況が示されるが、最初の方はなかなか数字が伸びないので根気強く待つ。今回の仮想マシン上では45分ほど待った。

 続いて、Windows 10のセットアップ画面に進む。今回はWindows 8.1からのアップグレードインストールなので、Microsoftアカウントなどの情報が引き継がれる。問題なければ「次へ」を押す。

 設定の簡単なカスタマイズが可能だが、この辺りは後からでも変更できるので、ここでは「簡単設定を使う」を選ぶ。

 音声対応パーソナルアシスタント「Cortana」の設定。問題がなければ「Cortanaを使う」をクリックする。

 初期設定で利用するアプリの確認と選択。これも特に問題なければ「次へ」を押す。

 ロック画面が表示されれば設定完了まであと少しだ。何かキーを押すか画面をタップして、ロック画面を解除する。

 サインインの画面に移行するので、Microsoftアカウントでサインインする(設定によりローカルアカウントでサインインすることも可能)。

 「PCの更新が完了しました」のメッセージが出たらいよいよ設定完了は目前。こうしたメッセージが表示された後、Windows 10を使えるようになる。

 アップグレード直後のWindows 10のデスクトップ画面はすっきりしている。ゴミ箱アイコンの形状やタスクバーの内容から、Windows 7やWindows 8.1ではないことが分かる。

 それでは次に、Windows 10をWindows 8.1にダウングレードしてみよう。

●Windows 10をWindows 8.1にダウングレードする

 Windows 7/Windows 8.1からWindows 10へのアップグレードに成功すると、ライセンス認証が完了した状態でWindows 10が利用可能になる。この時点で当該Windows OSのライセンスは「Windows 10でも利用可能」になったことが記録されるため、いったんWindows 7/8.1の旧OS環境に戻したとしても、再びWindows 10をインストールした際にライセンス認証が行える。

 Windows 7/8.1からWindows 10へとアップグレードした場合、1カ月間は旧OSの環境がそのまま残っており(Cドライブに「Windows.old」のフォルダとして残されている)、いつでも旧OSへと戻すことが可能だ。ただし猶予期間を過ぎると、旧OSの環境はフォルダごと削除されるとみられるため注意したい。

 ダウングレードの作業時間はアップグレードよりも短く済むので、「Windows 10はフィーリングが合わない」と感じたユーザーは無理せず旧OS環境に戻してしまうのも手だ。必要に応じて、後でWindows 10を再インストールすればいいのだから。

 それではさっきとは逆に、アップグレードインストールしたWindows 10からWindows 8.1にダウングレードする手順を見ていこう。

 まずはスタートメニューを開いて「設定」を選択する。

 設定メニューから「更新とセキュリティ」の「回復」へと進み、「Windows 8.1に戻す」の「開始する」ボタンを押す。もちろん、アップグレード前のOSがWindows 7ならば、ここは「Windows 7に戻す」の表示になる。

 すると、Windows 10から旧OS環境に戻す理由を聞いてくる。今回は記事執筆のためのテストなので「テストのため」と書いて送信した。アンケートに答えない限り、先には進めない。

 続いて、Windows 10で発生している問題はWindows Updateの更新プログラムで解決できる場合があるとして、「更新プログラムのチェック」を提案してくる。Windows 10に引き留めたいMicrosoftの意向が見え隠れするところだが、今回はそもそもWindows 10に不満があって旧OSに戻すわけではないので「チェックしない」をクリック。

 旧OSに戻す前に注意点を警告してくる。Windows 10上での変更が旧OS環境に戻した場合に反映されないこと(アップグレード時点の環境情報を維持しているので当然だが……)、一部のアプリケーションは再インストールが要求されることの2点に気を付けたい。また、ユーザーファイルは通常影響がないが、バックアップを推奨してくる。これらの警告を確認したら「次へ」を押す。

 ここで「ロックアウトされないようにご注意ください」という画面が現れる。実際、Windows 8.1で利用していたMicrosoftアカウントあるいはローカルアカウントのパスワードを忘れてしまうと、サインインできなくなってしまうので十分な注意が必要だ。

 そして「Windows 10をお試しいただきありがとうございます」の画面が表示される。ここで「Windows 8.1に戻す」を選ぶと、いよいよダウングレード処理が始まる。

 再起動後、OSの書き戻し作業が自動で行われる。アップグレード時とは異なり、この作業はほとんど時間がかからず、今回テストした仮想マシン上でも10分程度で完了した。

 OSの書き戻し作業が終わると、再起動したOSがWindows 8.1に戻っている。

 Cドライブの中身を確認してみると、Windows 10の痕跡が消えていることが分かる。

 ただし、アップグレード時にダウンロードしたWindows 10のシステムファイルはそのまま残っているため、次回のアップグレード時にはダウンロードが発生せず、すぐにアップグレードが行える。

 最後に、ダウングレードした旧OSにWindows 10をクリーンインストールする手順を見ていこう。

●Windows 8.1に戻した環境へWindows 10をクリーンインストールする

 一度Windows 10にアップグレードした環境をWindows 7/8.1にダウングレードした後、再度Windows 10をアップグレードインストールしてもよいが、2度目以降は「Windows 10のクリーンインストール」という選択肢が選べるようになる。

 これはWindows 7/8.1でのライセンス認証が、Windows 10へのアップグレードによって「Windows 10で利用可能なデジタルライセンス」へとアップグレードされるためで、システム構成を大きく変更しない限りは有効となる。つまり、一度Windows 10にアップグレードすると、旧OSに戻してからWindows 10をクリーンインストールしても、自動的にライセンス認証が行われた状態となるのだ。

 というわけで実際に、Windows 8.1に戻した環境(今回は仮想マシン)へ、Windows 10をクリーンインストールしてみる。

 クリーンインストールには、Windows 10をインストールするためのメディアが必要だ。幸い、Microsoftは公式サイトに「メディア作成ツール(Media Creation Tool)」を用意している。「ツールを今すぐダウンロード」ボタンを押し、Windows 10をインストール可能なUSBメモリまたはDVD(ISOファイル)を作成しておこう。

 ちなみに、このツールでインストールできるWindows 10は2015年11月に配信された大規模アップデート「November Update(1511)」適用後の状態だ。

 ダウンロードしたメディア作成ツールを実行すると、最初にソフトウェアライセンス条項(EULA)を確認してくる。確認後に「同意する」を押して先に進む。

 次にアップグレード方法の確認をしてくるが、今回はメディアの作成なので「他のPC用にインストールメディアを作る」を選択する。なお、環境によってはこの表示が出てこない。

 Windows 10で使用する言語やアーキテクチャ(32bit/64bit)を指定する(エディションの項目は選択不要)。ツールを実行したOS環境に合わせて、作成するインストールメディアのデフォルト値が設定されている。不慣れなユーザーのため、「このPCにおすすめのオプションを使う」というチェックボックスもある。設定後に「次へ」を押す。

 作成するメディアの種類を「USBフラッシュドライブ」または「ISOファイル」から選ぶ。ダウンロードしたISOファイルはDVDに後から書き込んで使う。今回は仮想マシン上での作業のため、ダウンロードしたISOファイルをそのまま光学メディアとして仮想ドライブにマウントした。一般的なPCでは、USBメモリ経由でインストールした方が簡単だ。

 ISOファイルを光学メディアの仮想ドライブとしてマウントした状態で再起動すると、Windows 10のインストールメニューが表示されるので、内容を確認して「次へ」を押す。ちなみにUSBメモリに作成したメディアの場合、中を見ると「setup.exe」というファイルがあるので、Windows 7/8.1上でこれをダブルクリックする。

 次の画面では「今すぐインストール」を押す。ここから先の画面は、基本的にアップグレードインストール時との差分のみ掲載していく。

 Windowsのライセンス認証のため「プロダクトキー」の入力を求めてくる。今回は一度Windows 10にアップグレードしたWindows 8.1のデジタルライセンスが有効化され、その後にWindows 10をクリーンインストールした場合でも自動的にライセンス認証が行われることを確認したいので、プロダクトキーを入力せずに「プロダクトキーがありません」を選択する。

 続いてエディションの選択だ。Windows 10 Home/Proのどちらをインストールするのかを確認してくるが、今回はWindows 8.1 Proのライセンスを利用しているので「Pro」を選ぶ。

 クリーンインストールはアップグレードインストールと異なり、旧OS環境の情報を引き継げないため、接続先のネットワーク環境などの設定もあらためて行う必要がある。

 ここでおなじみのソフトウェアライセンス条項(EULA)の確認画面が現れる。内容確認後に「同意します」をチェックして「次へ」ボタンを押す。

 インストールの種類として「アップグレード」もしくは「カスタム」が選べるが、今回はクリーンインストールなので「カスタム」を選択する。

 クリーンインストールなので、インストールしたいドライブをフォーマットする手順が入る。その後に「次へ」を押す。

 これで問題がなければ、インストール作業は自動的に進んでいく。

 インストール中は何度か自動的に再起動するので、しばらく放置しておく。

 セットアップ画面では、やはり「簡単設定」を選択しておく。アップグレードインストール時との最大の違いは「このPCは誰が所有していますか?」の部分だ。基本的には「自分が所有しています」を選択する。「職場または学校が所有しています」はネットワーク内にActive Directoryのドメインコントローラが存在する場合の選択項目だ。

 そして、Microsoftアカウントの確認をしてくる。もし入力したくない場合は「この手順をスキップする」を選べばよい。MicrosoftアカウントでWindows 10にサインインすると、Microsoftの各種クラウドサービスと自動的に連係できるが、ローカルアカウントで利用することも可能だ。

 パスワードよりも簡単でセキュアなPINコードでのサインイン設定も可能だ。これも後で設定することが可能なので「この手順をスキップする」でも構わない。

 これでWindows 10のクリーンインストールは完了だ。クリーンインストールした直後の画面は、アップグレードインストール時とは一部異なる。

 前述の通り、ライセンス認証済みのWindows 7/8.1を一度Windows 10にアップグレードしておくとデジタルライセンスが有効となり、以後は同一のシステムであればWindows 10をインストールするだけで“プロダクトキーを入力しなくても”自動的にライセンス認証が完了する。今回のクリーンインストールでも自動でライセンス認証が行えた。

 ただし、Windows 7/8.1からWindows 10にアップグレードしたことがあるPCでも、その後にハードウェア構成を変えてしまうとデジタルライセンスが無効になってしまい、今回のような自動でのライセンス認証はできなくなる。自作PCユーザーなどにとって、これは結構面倒な問題だ。

 そこで、2016年8月2日に配信されるWindows 10の無料大型アップデート「Anniversary Update」では、デジタルライセンス情報をMicrosoftアカウントとあらかじめひも付けしておき、ハードウェア構成変更後のマシンに再度デジタルライセンス情報を付与する「Activation Troubleshooter」の機能が追加される。これにより、ハードウェアの構成を変更した後にライセンス認証が外れてしまう問題が解決されるはずだ。

 以上、Windows 7/8.1からWindows 10へのアップグレード、Windows 10からWindows 7/8.1へのダウングレード、そして一度アップグレードしてからWindows 7/8.1に戻したPCへWindows 10のクリーンインストールと、3つの手順を紹介した。Windows 10への無料アップグレード対象のユーザーでPC環境に問題がないという人は、チャレンジしてみてはいかがだろうか。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

最終更新:7月23日(土)6時25分

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