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8月21日準備宿泊開始 政府、町議会に考え示す 富岡

福島民報 7月23日(土)18時19分配信

 政府は22日、早ければ来年4月の解除を目指している福島県富岡町の避難指示解除、居住制限両区域で8月21日に準備宿泊を開始する考えを町議会全員協議会で示した。両区域内で23日に始まる夏休みの特例宿泊を準備宿泊に切り替える形で実施する意向だ。避難指示解除時期については、来年の年明けまでに明示する方針も明らかにした。

 町内の両区域では宅地周辺の除染がおおむね終了したほか、コンビニ2軒が営業を開始し、10月には町立診療所が開所予定となっている。有識者でつくる町帰町検討委員会は21日、「生活に必要な最低限の機能回復が平成28年度内に見込まれる」とする検討結果を公表した。政府はこうした状況を踏まえ、帰還に向けた準備宿泊の実施は可能だと判断した。
 郡山市の町役場桑野分室で開かれた全員協議会では、政府の担当者が準備宿泊者向けの一時宿泊施設の開設や移動店舗の導入を検討していることも明らかにした。議員からは「町民の不安解消のために(町内の)双葉署本庁舎を全面再開すべき」「ホットスポットを含む町内の線量マップを示してほしい」などの意見が出た。
 政府はこれらの要望をはじめ町民を対象に31日と8月6、7の両日開く町政懇談会などでの意見を基に、準備宿泊の実施を最終的に判断する。
 特例宿泊は彼岸や年末年始などに行われるが、準備宿泊は円滑に自宅の修繕や事業再開準備ができるようにするのが狙いで避難指示解除までの長期間、宿泊可能となる。政府は富岡町内の避難指示解除準備、居住制限両区域で8月21日まで特例宿泊を実施し、同日から準備宿泊に切り替える方針だ。
 準備宿泊の対象となる町民は6月14日現在、避難指示解除準備区域が1338人(493世帯)、居住制限区域が8341人(3367世帯)で合わせて9679人(3860世帯)となっている。

福島民報社

最終更新:7月23日(土)18時41分

福島民報