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「まるでジブリ」の滝、混雑緩和へ無料バス 観光客増で地元「うれしい悲鳴」 /君津

千葉日報オンライン 7月23日(土)9時54分配信

 千葉県君津市笹の清水渓流広場にある通称・亀岩の洞窟(濃溝の滝)の幻想的な風景がインターネット上の交流サイト・SNSで紹介されたことをきっかけに、多くの観光客が詰め掛け交通渋滞が発生しているとして、市が土日祝日の無料シャトルバスの運行を始めた。週末には1日約5千人が来訪する混雑ぶりといい、地元は「うれしい悲鳴」をあげている。 (かずさ支局 武内博志)

 「濃溝の滝」は、無料の画像共有アプリ・インスタグラムに幻想的な写真が投稿されたことを契機に、昨年秋ごろから「まるでジブリの世界」などと注目を集め、観光客が急増した。

 特に週末の混雑ぶりが激しく、市職員が7月17日午前8時から午後5時に集計したところ、約5千人が来訪した。同広場の駐車場(約30台)では対応しきれず、約1・5キロの渋滞が発生し、高速バスの運行に支障が出るなどしていた。

 このため市は、7月16日から10月31日までの土日祝日と、お盆期間の8月12、15日の計39日間、無料シャトルバスの運行を決定。午前8時から午後5時まで約20分間隔で、約1・5キロ先の片倉ダム記念館前駐車場(約70台)と同広場を往復する。運行日には交通誘導員を5人配置するほか、同広場内に仮設トイレ6基を増設。費用は合計約850万円という。

 市観光課によると、片倉ダム記念館の近くにある道の駅・きみつふるさと物産館では売り上げが伸びているといい、担当者は「道の駅のすぐ前がバスの発着所になるので、さらに利用してもらえると思う。経済効果があると期待している」とみる。11月以降の対応は今後、協議する。

 一方、同広場では約9年前から、地元のボランティア団体「亀の子会」が清掃や普及活動などを実施する。代表の伊原弘晃さん(68)によると、従来の来訪者は、5月の連休中や紅葉シーズンで1日千人ほど。注目を集めてからは、メンバーは交通整理にも汗を流してきた。

 「濃溝の滝」は、地元ではもともと、小さな滝の中の岩が亀に見えることから「亀岩の洞窟」や、江戸時代に水田開発のため人工的に作られた地形から「川田のトンネル」などと呼ばれていた。濃溝の滝は、下流の別の滝の名称だったが、SNSでこの名が広まったのだという。

 伊原さんは「今はスマートフォンの時代でみんなそれを見てやって来る。ずっと運動を続けてきてやっとこれだけ注目されてきた。うれしい悲鳴だ」と喜んでいた。

最終更新:7月24日(日)10時33分

千葉日報オンライン

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