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アフリカ諸国駐在の北朝鮮外交官、サイの角や象牙の違法取引に関与

The Telegraph 7/23(土) 12:00配信

【記者:Julian Ryall】
 北朝鮮の外交官らがサイの角や象牙の過去30年間の違法取引、計16件に関与していたとみられることが分かった。スイス・ジュネーブ(Geneva)に本部があるNGO「国際組織犯罪防止グローバル・イニシアチブ(Global Initiative Against Transnational Organised Crime)」がまとめた報告書で明らかになった。

 報告書によると、過去30年間にアフリカ駐在の各国外交官が関わった角や牙の押収は29件。このうち北朝鮮の外交官が関与したものは過半数に上る。

 韓国・聯合ニュース(Yonhap News)によれば、最近では駐南アフリカの北朝鮮外交官が、モザンビークでの密猟をめぐって拘束された。「パク」という姓のこの外交官は、2015年5月に10ポンド(約4.5キロ)を超えるサイの角を所持していたとして、もう一人の韓国籍の人物とともに逮捕された。2人は3万ドル(約310万円)の保釈金を払って釈放された。

 モザンビークでは12年にも別の北朝鮮国籍の人物が象牙130束、3万6000ドル(約377万円)相当を密輸しようとしたとして逮捕されている。

 米国を拠点とする「北朝鮮の人権のための米国委員会(US Committee for Human Rights in North Korea)」が14年に発表したレポートでは、核やミサイル開発のために、北朝鮮の外交官が絶滅危惧種の密輸で外貨を獲得していると非難している。

 報告書の執筆者であるジュリアン・ラーデメイヤー(Julian Rademeyer)氏は、米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)に対し、サイの角は世界の闇市場で金と同程度の価格で取り引きされていると説明した。1月の核実験で国連(UN)から制裁を受けている北朝鮮にとっては、主要通貨を獲得するための効果的な手段となっているという。さらに、アフリカ中の北朝鮮の大使館が、外貨獲得の義務を課されていると指摘。北朝鮮は「犯罪国家だ」と糾弾した。

 北朝鮮は他にも他国の通貨やバイアグラなどの医薬品、タバコの偽造でも非難されている。

 アフリカで過熱する象牙取引に反対する中には、英国のウィリアム王子(Prince William)がいる。王子は、象やサイ、トラといった野生生物の違法取引が続けば、絶滅してしまった巨鳥ドードーの後をたどると警告している。【翻訳編集】AFPBB News

最終更新:7/23(土) 12:00

The Telegraph