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【ブラジル】HIV感染減の取組が停滞 ブラジルでは5年前から増加=国連報告

サンパウロ新聞 7月23日(土)4時13分配信

 世界のHIV(ヒト免疫不全ウィルス)・エイズ(後天性免疫不全症候群)対策に取り組む国連合同エイズ計画(UNAIDS)は12日に公表した報告書で、過去5年間にHIV感染を減少させる取り組みが世界的に停滞していると指摘した。特にブラジルについては2010年に4万3000人だった新規感染数が15年には4万4000人に増えているとして警告している。国内メディアが12日付で伝えた。

 報告書によれば、10年に70万人だったブラジル国内のHIV感染者数は、15年に83万人に増加。45万2000人が治療を受けている。

 世界全体の15年の新規感染数は210万人で、10年の220万人から微減となっている一方で、ブラジルを含む南米では微増傾向にあるという。15年の新規感染数4万4000人(うち児童は500人以下)は南米における新規感染数の4割強を占める。成人の新規感染数は2000年から約19%増加している。

 世界のHIV新規感染数は15年時点で1997年のピーク時から40%減少しているが、過去5年間は大きな進展は見られていない。東欧および中央アジア地域ではこの期間に、成人の新規感染が57%増加したほか、カリブ地域では9%、中東および北アフリカ地域では4%、南米地域では2%の増加となっている。15年時点の世界のHIV感染者数は3670万人で、うち成人が3490万人、児童が180万人。うち46%が薬物による治療を受けているという。

 UNAIDSによれば、ブラジル国内の感染数増加の要因として、男性同士の性交渉による感染が増えていることが考えられるという。

 UNAIDSのシディベ事務局長は、感染予防の取り組みの必要性に言及し、「今HIVの新規感染が増加すれば、流行をコントロールすることは不可能になる。感染予防の欠陥をなくすため世界は緊急かつ即時の措置を採る必要がある」と述べている。

 ブラジル政府のエイズ対策予算のうち、現在は6%が予防のために向けられている。厚生省は国内のHIV感染に関して、10年に10万人あたり22・5人だった割合が15年には21・5人に減少していることや、エイズによる死亡も10万人あたり6人から5・7人に減少していることを挙げ、減少傾向にあるとの認識を示している。

 UNAIDSは2030年までにHIV感染の世界的流行を止めることを目標としている。

サンパウロ新聞

最終更新:7月23日(土)4時13分

サンパウロ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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