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中学受験は子どもと深く関わる最後のチャンス!?子どもの学校選び

ベネッセ 教育情報サイト 7月23日(土)14時0分配信

現在、多くの私立中学校がナイト説明会を開催していますが、全国に先駆けてナイト説明会を開催したのが、今回ご紹介する品川女子学院です。広報部長平川悟先生に、夕方に説明会を開催した理由、そして忙しい保護者がどのように学校選びをするとよいかアドバイスをいただきました。

お父さんにも子どもの学校選びに参加してほしい

夜に学校説明会をしていた学校は他にもあるかもしれませんが、品川女子学院では、2006年の秋から「学校説明会 夜の部」を開催しています。「夜の部」を企画した理由は、お父さんにも子どもの受験にもっと関わってほしいと考えたからです。当時、中学受験といえば「母との受験」と言われ、お父さんはどちらかというと「資金面担当」という位置づけの家庭が多かったと思います。ただ、数は少ないですが平日昼間の説明会に参加してくれるスーツ姿のお父さんもいました。私自身も中学受験を控える子どもの父親でしたので、「仕事が忙しくてなかなか時間はとれないけれど、もっと子どもの受験に関わりたいお父さんもいるはずだ」と考えました。

また、その頃は偏差値の序列を重視した学校選びが主流でした。「夜の部」を開催することで、忙しい保護者のかたにも本校の教育方針や独自の取り組みを知っていただき、偏差値以外の部分でも検討してほしいと思いました。

最初の「学校説明会 夜の部」は、お父さんだけでなく、仕事帰りのお母さんの参加が予想より多くありました。案内や誘導を手伝ってくれたのはボランティアで夜まで残ってくれた教職員です。参加したかたのアンケートでも好評でしたので、その後「夜の部」を定番化し、お父さんはもちろん、昼間忙しいお母さんにも多数参加していただいています。

学校の雰囲気を家族全員で確かめよう

たくさんの説明会に参加して学校選びをするのはとても大変だと思いますが、まず先にチェックしてほしいのは、ご家庭の子育て方針と学校の教育方針が合うかどうかということです。「合う学校」に通学することが、毎日学校に楽しく通うベースとなると思うからです。意外と見落としがちなのが、学校の設置者や創立者についてです。公立とは違い私立中学校は創立者の「建学の精神」に則って設立され、その精神は代々受け継がれていくため、創立について理解することが、その学校の教育理念や学校方針を理解することにつながると思います。

ホームページやパンフレットだけでなく、実際に学校説明会に参加したからこそ得られる情報もあります。説明会の多くは、学校長から、教育方針や理念に基づき、どのような生徒を育てたいからどのような教育活動を行っている、といった具体的な話があります。その話に共感できるか否かが、志望校を絞るうえで重要なポイントになると思います。

学校の雰囲気からもわかることがあります。生徒の自主性が重視され自由闊達な雰囲気の学校もあれば、規律・しつけを重視している学校もあります。細かいことですが、髪形に関する校則ひとつとっても学校によってさまざまです。本校では、加工や染色は禁止ですが、髪型は自由です。入学式の日から編み込みをしたり、大きなリボンをつけてきたりする子も珍しくありません。一方で髪型や髪ゴムの色などの指定がある学校もありますが、それはそれで落ち着いていてよい面もあります。生徒にとってはそれぞれのよさがあると思います。良い悪いというのではなく、学校の雰囲気が合うか合わないか、子どもが自分らしく輝けるかどうかを見極めることが、学校選びのポイントになると思います。

そうした学校の雰囲気を感じるには、子どもと一緒に文化祭やオープンキャンパスに参加することをおすすめします。イベントの日は在校生にとっては非日常ですから、保護者のかたには割り引いて見てもらいたいところですが、服装や立ち居振る舞いから、どのような指導が日常でなされているかを推し量ることができますし、子どももその学校に通った自分の学校生活を具体的にイメージするよい機会です。

学校説明会とイベントの日では学校の印象が異なるでしょう。できれば両方に参加し、さまざまな角度から学校を見てほしいです。お仕事のご都合もありますから、全員で参加できない場合は、お父さんはナイト説明会、子どもとお母さんは文化祭など別のイベントに参加して感想を述べ合うのでもよいと思います。できるだけ複数の視点で見たほうが、入学後のミスマッチが少ない学校選びができるのではないでしょうか。

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最終更新:7月23日(土)14時0分

ベネッセ 教育情報サイト