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脳内マリフアナがてんかんを抑制

ニュースイッチ 7月23日(土)10時2分配信

東大など、遺伝子操作マウスで発見

 東京大学大学院医学系研究科の狩野(かのう)方伸教授らは、マリフアナ(大麻)に似た作用を持つ脳内物質「脳内マリフアナ」が、てんかんを抑えることをマウスで突き止めた。主要な脳内マリフアナ「2―アラキドノイルグリセロール(2―AG)」を作れないマウスを遺伝子操作で作製。てんかんの症状であるけいれん発作を同マウスで誘発したところ、正常なマウスよりも重い発作が起きた。

 2―AGを作れないマウスは、てんかんを起こす異常な神経回路(てんかん焦点)が正常なマウスに比べて早く形成されることも分かった。てんかんの病態解明や、新しい抗てんかん薬の開発につながる可能性がある。

 新潟大学脳研究所の崎村建司教授、北海道大学大学院医学研究科の渡辺雅彦教授、生理学研究所の小林憲太准教授らとの共同研究。成果は22日、米科学誌セル・リポーツ電子版に掲載される。

 脳疾患の一種であるてんかんは、何らかの原因で脳の神経細胞が異常に興奮し、けいれんや意識の消失、感覚の変化などの発作を繰り返す。患者数は人口の0・5―0・8%程度と推定されている。

最終更新:7月23日(土)10時2分

ニュースイッチ