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湘南、第3シード突破 高校野球神奈川大会第10日

カナロコ by 神奈川新聞 7月23日(土)8時33分配信

 2点リードの三回1死一、二塁の守り。湘南の右翼堀は頭上を越えるような打球に襲われるも、169センチの体を目いっぱいに伸ばし、白球を華麗にグラブに収めた。

神奈川県大会 7月22日の試合結果

 しかし、好守はここで終わらない。すかさず中継の二塁大沼、遊撃角谷にボールをつなぐ。飛び出していた二走を二塁で封殺し併殺完成。「練習と同じでした」。堀が笑顔で振り返るプレーでゲームの流れを完全に支配下に置いた。

 50メートル走は6秒5。特段足は速くないし、肩もそこまで強くない。ただ、「平凡」と自称する「8番ライト」は努力を怠らない。「スーパープレーがなければ私学に勝てない」を合言葉として磨いてきた1歩目の速さ、内外野の連係の素早さがあったからこそ併殺は完成を見たのだ。

 しかし、まだ話には続きがある。伏線があったという。三回に強い当たりを放っていたのは、一回無死一塁でも右翼に鋭い打球をはじき返していた大師の同じ2番打者。その立ち上がりのピンチでも一塁に素早く送り、一塁封殺でゲッツーに取っていた3年生は「もう1本、来る」と備えていたのだという。

 第3シードの大師を退け、公立の雄は誰だと言わんばかりの勝利で3年連続の4回戦へ。「練習してきたことをやるだけ」とは堀。それが夏にできるチームはやはり強い。

最終更新:7月24日(日)19時35分

カナロコ by 神奈川新聞