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見て楽し、伝道師育成 世界へ発信、検定協会も 絵巻き寿司

カナロコ by 神奈川新聞 7月23日(土)15時38分配信

 横浜市内で絵巻き寿司(ずし)教室「ぐるり」を展開する中矢千賀子さん(64)が、ビジネスプランコンテスト「横浜ビジネスグランプリ2016」(横浜企業経営支援財団主催)の受賞をきっかけに、教室の事業化に乗り出した。教室の受講者は外国人を含め5千人に達し、外国人観光客向けを新設するとともに、「絵巻寿司検定協会」を発足。インストラクター認定事業を始めた。日本の食文化である絵巻き寿司の魅力を、横浜からさらに世界へ発信する。

 季節の花にかわいい動物-。金太郎あめのようにどこを切っても同じ絵柄の絵巻き寿司は、千葉・房総半島で親しまれてきた郷土料理「太巻き祭り寿司」をアレンジしたものだ。ウサギの耳はカニかまぼこ、鼻はゴボウ、ペンギンの口は卵焼き。絵柄によって多彩な具材を使う。

 材料の置き方や量を間違えると絵柄が台無しになるため、中矢さんは試行錯誤を繰り返してきた。現在、100以上のオリジナルレシピがあるという。「絵巻き寿司は見て楽しく、食べておいしい。みんなの笑顔を想像しながら、レシピを考える時間は楽しくて仕方ない」と中矢さん。

 教室は2009年に開設。ホームページを見て、米国、ロシアなど日本在住の外国人も増えてきた。台湾からの参加もあった。「東京五輪に向け、外国人旅行者はさらに増える。横浜観光の一つとして、絵巻き寿司の魅力を広めたい」という思いが募っていった。

 そこで、観光客向け絵巻き寿司教室というプランで、ビジネスグランプリに応募。2月に女性起業家賞を受賞した。受賞が後押しし、4月からは英語通訳がいる外国人観光客向けの教室を開催。6月2日の開港記念日には新会社「ジー・ナビゲーション」(同市中区)を設立。「絵巻寿司技能検定」を今月から月2回、波止場会館(同区)で始めた。

 2級、1級、スペシャリストがあり、インストラクターとして活動できるのは、上位2段階の合格者。中矢さんが考案した約40種類のレシピを使い、教室を開講できる。「絵巻き寿司で横浜を盛り上げたい」と中矢さんは意気込む。

 問い合わせは、同社電話045(228)9030。

最終更新:7月23日(土)15時38分

カナロコ by 神奈川新聞