ここから本文です

あれから15年…『FF』映画に再挑戦 “FF生みの親”からの激励が支えに

クランクイン! 7/23(土) 7:20配信

 2016年9月30日に発売予定のゲームソフト『FINAL FANTASY XV』(PS4版/Xbox One版)と世界観や時間軸、キャラクターを共有していて、アナザーストーリーとして展開するフルCG長編作品『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV(キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV)』が口コミで好評を博し、週末の興行に至っては満席状態が続いている。なぜこうも盛り上がっているのか、本作のディレクターを務める野末武志氏に話を聞いた。

【関連】『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』フォトギャラリー


 公開10日間で観客動員7万人・興行収入1億円を突破した『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』は、夏休みに合わせ数百館以上で公開される大作映画のなかで、44館公開と小規模ながら公開初週2日間の観客動員数は第10位(興行収入では第9位)にランクイン。スクリーンアベレージ(1スクリーン当たりの興行収入)では他の大作を抑えてトップを記録している。

 『ファイナルファンタジー』の映画化と言えば、2001年に世界初のフル3DCG映画として公開された『ファイナルファンタジー』を思い出す方も多いだろう。早すぎたフル3DCGだったのか、同作は興行的に大失敗を記録してしまう。その黒歴史から15年、同じシリーズであるという以外、まったく関連性はないにせよ、再びの映画化に不安や心配はなかったのだろうか。野末氏はこう話す。

 「2005年に、『ファイナルファンタジーVII』の続編を長編のCG映像作品『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』として制作し、共同監督の経験をさせて頂きましたので、長編という部分での不安はありませんでした。しかしながら、『ファイナルファンタジー』、かつ映画という世間での捉え方が壁となることを思い知らされることがなかったわけではありません。今回のプロジェクト中盤、僕自身初めて『ファイナルファンタジー』の生みの親である坂口博信さんにお会いして、本作のお話をする機会を頂いたのですが、挑戦することに対しての姿勢に対し激励頂き、それ以降はそういった壁に対しても意識することなく安心して臨めました」。


 そして、そもそも映画化のきかっけを、「今回の取り組みは、ゲームをより多くの方々に知ってもらいたいという部分や、ゲームから離れてしまった方々にも再び興味を持ってもらいたいということから、ゲームよりも敷居の低い映画という手法で間口を広げられないかと考えて制作しました」と、野末氏は口にする。

 実際、公開してみると、「(観客層は)『ファイナルファンタジー』ファン、ゲームファンの方が中心。かつて『ファイナルファンタジー』を遊んでいただいた方が親子でいらっしゃったと聞いたときは、とてもうれしかったですね。ただ、正直ここまでの評価を得るとは思っていませんでした。ゲームへのリンクも今作の大事な娯楽要素で、いくつか謎を残したままの部分もあったので心配はありましたが、多くの方に楽しんでいただけたのは素直にうれしい。また、過去作を楽しんで頂いた方が楽しめる要素も多く盛り込んでいますので、ぜひ『ファイナルファンタジー』を卒業してしまった方にもご鑑賞して頂きたいです」。

 また、野末氏はこうも付け加える。

 「『ファイナルファンタジー』という枠をきっちりと守りながらも、エンターテイメント作品にすることを意識し、徹底しました。『ファイナルファンタジー』独自の設定(クリスタルという強大な力を持つ魔石が力の源である)等はあるのですが、その世界外からやってきた主人公ニックスの視点で描くことで、前情報を知らない一般の方でも入りやすくできないかと考え、そういった点で工夫してあります」。

 “FF”と聞くからこそ身構える人もいるかもしれないが、そのアクションや映像は劇場で見てこその迫力。ぜひゲームファン以外も楽しんでほしい。また、このヒットを受け、『ファイナルファンタジー』映画化が定番になるのかを聞くと、「個人的に、機会があればぜひ挑戦したいですが、現在のところ予定はありません」とのこと。だとしたら、『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』を存分に楽しんでおこう。

最終更新:7/23(土) 7:20

クランクイン!

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

失うことで不完全さの中に美を見出した芸術家
画家のアリッサ・モンクスは、未知のもの、予想しえないもの、そして酷いものにでさえ、美とインスピレーションを見出します。彼女は詩的で個人的な語りで、自身が芸術家として、そして人間として成長する中で、人生、絵の具、キャンバスがどう関わりあってきたかを描きます。 [new]