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炒り玄米を製品化 がんとむきあう会、味覚障害の人も味わえる

北國新聞社 7/23(土) 3:29配信

 がん患者や支援者らでつくる「がんとむきあう会」(金沢市)は、味覚障害になった人も味わうことができる炒(い)り玄米を製品化した。がん患者は抗がん剤の副作用などで「味が変になって飲食できる物が少ない」と悩むことが多い。炒り玄米を使ったスープは親しまれているが、炒る過程を負担に感じる人もおり、同会は製品の提供を通じて患者や家族を支援する。

 炒り玄米は県内産の餅米のみを使い、同会と連携する丸八製茶場(加賀市)が製造する。餅米を洗った後に一度蒸し、乾燥させた上で炒る。香ばしい風味が特徴だ。

 炒り玄米スープは加賀藩士の子孫である料理家辰巳芳子さん(神奈川県鎌倉市)が、病に倒れた父のために考案した。炒り玄米と昆布、梅干しを炊いてつくり、味覚障害がある患者でも昆布だしと適度な酸味を楽しめるという。

 辰巳さんは2011年、金沢市で講演した際、同会関係者に「命のスープを広めてほしい」と呼び掛け、崎川万樹子副代表が製品化を企画した。

 炒り玄米はパンやグラノーラ、菓子の材料にも使うことができ、同会はレシピも作成した。1袋200グラムで、同会の運営に対する寄付金を含めて1千円で販売する。

 西村元一代表は「味覚障害の人は水もまずく感じることがある。炒り玄米を作る家族の負担を軽減したい」と話した。

北國新聞社

最終更新:7/23(土) 3:38

北國新聞社