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また小栗旬!マンガ実写主演が続くわけ

シネマトゥデイ 7月24日(日)9時12分配信

 先日、週刊少年ジャンプで連載中の空知英秋による人気マンガ「銀魂」が小栗旬主演で実写映画化されることが大きく報道された。これまで数々の映画やドラマで人気マンガのキャラクターを演じてきた小栗は、待機作として巴亮介の人気サスペンスマンガを実写映画化する『ミュージアム』の主演にも抜てきされている。まさに実写化請負人ともいえる小栗、なぜこんなに多くの製作陣から支持されるのだろうか。

【映像】小栗が刑事に!映画『ミュージアム』

 マンガの実写化といっても少女マンガと少年・青年マンガでは難易度が大きく異なる。アニメ「進撃の巨人」などのシリーズ構成を務める脚本家の小林靖子氏も、少年マンガの実写化に対して「チャレンジするのは難易度が高い」と率直な感想を述べていた。それは日常的な設定の中で人物を描く少女マンガに対し、少年・青年マンガは、壮大なスケール設定の作品が多いからだ。最近でいえば『ストロボ・エッジ』や『ヒロイン失格』など学園が舞台の少女マンガに対し、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』シリーズや『テラフォーマーズ』などの青年マンガは、原作の持つ非現実的な世界観を表現するため、撮影や絵作りなども大がかりになっていく。しかしハリウッド映画のように潤沢なバジェットがあるわけでもなく、折り合いをつけるのが難しいのだ。

 さらに、原作の人気が高ければ高いほどファンの思い入れも強く、実写化へのハードルはより一層高くなる。これまでも人気マンガの実写化が発表されると、期待以上に不安の声が上がりやすいことがその証拠の一つと言えるだろう。実際、「銀魂」実写化の発表時に、原作者の空知氏は、映画公式サイトで同マンガの実写映画化を「泥舟」と表現し、「わざわざ沈む船に乗り込んだ『現代』の『侍』たちの姿を見て、笑うも結構、泣くのも結構」と面白おかしく、鑑賞の心得を指南し話題になった。

  そんな“少年・青年マンガ実写化”に立ちはだかる壁を前に、小栗を主演に迎えた企画が続くのはなぜなのか。一つには興行成績という意味では高打率を残していることがあげられるだろう。連続ドラマから映画化という流れを汲んだ『信長協奏曲(のぶながコンツェルト)』(2016)は、オープニング興収で6億1,500万をあげるロケットスタートで、公開11週で45億円を超える大ヒットを記録した。他にも『ルパン三世』(2014)は24億、『宇宙兄弟』(2012)は15億、『クローズZERO』(2007)、『クローズZERO II』(2009)はそれぞれ25億、30億とコンスタントに高いアベレージを残している。

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最終更新:7月24日(日)9時12分

シネマトゥデイ