ここから本文です

本郷焼中国へ 10月、北京で展示会出品

福島民報 7月24日(日)9時52分配信

 福島県会津美里町の会津本郷焼事業協同組合は中国への販路拡大を目指し、売り込みを本格化させる。10月に北京で開催される日本の伝統工芸品展に、花器などの美術品や食器などの日用品に加え、本郷焼古来の技法で制作した作品を出品する。中国の富裕層などに本郷焼の技術の高さと美術性などをアピールし、輸出につなげる。
 組合は日本と同じく陶磁器を使い、食文化が似ている上に、世界最大の人口を誇り、日本での「爆買い」が話題になるなど購買力の上がっている中国に着目した。
 出展するのは10月14日から18日にかけて開かれる「日本伝統工芸品展in北京」。富裕層を中心に日本の伝統工芸に関心のある中国人を対象に日本国際貿易促進協会などが開催している。昨年は日本全国から8団体が参加し、日本円で約2300万円の売り上げがあった。今年は会津本郷焼事業協同組合はじめ石川県の輪島塗などの製造業者ら10団体が出展する。
 伝統工芸品展には組合に加盟する全13窯元の人気商品や新作など百数十点を持ち込む計画。また、組合は釉(うわぐすり)や土、焼き方など古来の技法を基に作った作品を「オールド本郷焼」と名付け、各窯元が制作を進めている。美術性や希少価値の高い製品を出展することで、安く大量に生産される中国製品と差別化を図り、新たな取引につなげたい考え。
 今年で組合が創立50周年を迎えるため、伝統技術を継承し、さらなる発展につなげる狙いもある。
 出展に先立ち、全窯元を中国語で紹介するパンフレットを完成させており、今年3月には上海で本郷焼を特集するテレビ番組も放映された。県上海事務所長の十二所謙さん(46)が会津美里町出身で現地との橋渡し役になっている。
 弓田修司理事長(51)は「中国という大きな市場で本郷焼の素晴らしさを伝えたい。新たな販路が生まれれば業界の活性化だけでなく会津や福島の魅力アップにつながり、復興の一助にもなるはずだ」と期待している。

福島民報社

最終更新:7月24日(日)9時57分

福島民報