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不動産投資家は注目 マイナス金利で変わる銀行の融資姿勢とは?

ZUU online 7月24日(日)20時10分配信

2016年1月に発表され、2月に導入されたマイナス金利。今回は、マイナス金利による不動産関連の金融商品の動きや銀行の不動産融資への影響について解説します。

■マイナス金利とは何か

マイナス金利とはどのようなもので、私たちの生活にどのような効果をもたらすのでしょうか。

もともと日銀はアベノミクス政策の一環として、2013年から量的・質的金融緩和を続けてきました。これらの効果をさらに強め、2%台の物価上昇を実現させるために、今年からマイナス金利が導入されました。

基本的に、各銀行は日銀に預金を預けています。通常であれば、私たちが銀行に預けた預金に利子がつくのと同じように、銀行側が日銀に預けた預金にも利子がつくはずです。しかし、マイナス金利が導入されたことにより、銀行側が新規で日銀に預金を預けると、日銀から利子を取られてしまうようになりました。

日銀は、銀行が持っている預金を眠らせておくのではなく、企業や個人などに積極的に融資を行うことで市場にお金が出回るようになり、結果として金融緩和へとつなげることを目標にしています。また、日銀は、マイナス金利導入はあくまで金融緩和のための一時的な政策であると述べています。

■マイナス金利導入により、J-REITや不動産株が人気に

マイナス金利導入の発表後、不動産市場では、J-REIT(不動産投資信託)や不動産株が好調な動きを見せています。

個人で不動産投資を行う際には、購入したマンションやアパートを賃貸に出し、得た家賃収入が自分のところへ入ってくることになります。J-REITは金融商品の一種で、ホテルやオフィスビルなどの不動産を投資家から集めた資金で購入し、得た利益を投資家に再分配するという仕組みになっています。

J-REITの利回りは3%程度と比較的高く、マイナス金利の導入により他の金融商品の利回りが低下したことや日銀がREITの買い入れを行っていることなどから、J-REITに乗り換える投資家が増え、J-REITの価格は上昇傾向にあります。

J-REITが家賃収入などの安定したキャッシュフローが得られるのに比べ、不動産株は大手不動産会社による規模の大きな土地開発などに多額の投資を行うこともあるため、REITに比べるとリスクが高い傾向にあります。しかし、マイナス金利導入により、銀行から不動産融資を受けやすくなったことや、資金調達コストを圧縮できることもあり、不動産株は上昇しています。

■銀行の融資姿勢が変化し、不動産融資を受けやすい状況に

住宅を購入する際には、銀行などの金融機関で住宅ローンを組むのが一般的です。自己資金のみで購入する人もいますが、全体の割合としては少ないでしょう。マイナス金利導入により、大手銀行などを中心に住宅ローンの固定金利が大幅に引き下げられました。そのため、この機会に住宅購入を検討する人や、住宅ローンの借り換えなどを行う人が増加しています。

不動産投資家にとっても、マイナス金利が追い風となり、以前と比べて不動産融資を受けやすい状況になっています。地方銀行では、日銀の当座預金に預けるよりも、企業への設備投資など、確実な担保がとれ収益を生む可能性のある不動産投資への融資を積極的に行うようになりました。

もっとも、マイナス金利だからといって銀行側が誰にでも融資を行うというわけではなく、自己資金がなかったり、顧客が不動産投資の未経験者だったりする場合には、融資を見送ることもあります。しかし、低金利で不動産ローンを組むことが可能であったり、銀行側の融資姿勢が積極的になっていることなどから、現在の状況が不動産投資家にとって有利に働いていることは間違いないでしょう。

■不動産投資を始めるチャンスに

マイナス金利の導入により、これまで融資が受けられなかった人でも不動産融資を受けられる可能性があります。これは、不動産投資を新たに始めようと検討していた人にとっては良い機会かもしれません。

また日本を訪れる外国人観光客によるインバウンド需要が高まり、宿泊施設不足が問題となりつつあります。物件を民泊用に貸し出し、宿泊者から収入を得る新たなビジネスも注目を集めています。これも、不動産投資への「新規参入」の追い風となりそうです。(提供:民泊投資ジャーナル)

最終更新:7月24日(日)20時10分

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