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日航社員が滑落死 慰霊登山の準備作業中 上野・御巣鷹の尾根

上毛新聞 7月24日(日)6時0分配信

 23日午前10時ごろ、日航ジャンボ機墜落事故の現場となった群馬県上野村楢原の御巣鷹の尾根で、横浜市磯子区岡村、日本航空社員、相馬裕さん(59)が滑落したと119番通報があった。県防災ヘリ「はるな」で藤岡市内の病院に搬送されたが、頭などを強く打っており、死亡が確認された。相馬さんは登山道を整備していた。

 藤岡署によると、相馬さんは午前7時40分ごろ、同僚7人と御巣鷹の尾根の管理人、黒沢完一さん(73)=同所=と尾根に入った。同9時40分ごろ、登山道の端に落下防止の丸太を固定する作業をしている最中に誤って約50メートル下に滑落した。現場は昇魂之碑の北の傾斜のきつい斜面。

 黒沢さんによると、相馬さんは整備作業の経験が豊富で、リーダー的な存在だった。黒沢さんは「尾根を管理する人間として責任を感じる。遺族の安全な慰霊登山に尽力してきた人なので残念だ」と肩を落とした。

 日航によると、登山道の整備中に死亡事故が起きたのは初めて。作業に当たる社員には危険な場所に立ち入らないよう呼び掛けていたという。同社は「ご冥福を祈る。事実関係を確認した上で、安全対策を講じたい」とコメントした。

 相馬さんは、遺族が同社に連絡する際の窓口になっていた。事故で夫を亡くした大阪府の女性(68)は「遺族のために頑張ってくれた人だった。言葉にできないくらいショック」と悲しんでいた。

最終更新:7月24日(日)7時15分

上毛新聞