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お母さんと一緒に夢体験したい 広島県福山市の女児、リオ五輪開会式参加へ

山陽新聞デジタル 7月24日(日)8時20分配信

 広島県福山市の小学5年女児が、リオデジャネイロ五輪の開会式に参加する。父の死後、母と2人暮らし。「お母さんと一緒に夢の体験がしたい」「夢のようなことは本当に起こると娘に教えたい」。互いにそう願っていた母娘。8月5日(日本時間6日)、夢が現実になる。

 女児は奥家瑚々音(ここね)さん(11)。地元のトランポリンクラブに所属している。1年生から始めて1級にまで上達。中国四国選手権でのメダル獲得を目標に練習に打ち込んでいる。

 3月ごろ、五輪スポンサーのマクドナルドが開会式に参加する世界の子どもたちを募集していることを知った。選考用の作文を書いた。「オリンピックに行って間近でトランポリンと他の競技を見てみたい。お母さんと行けたらこんなすごいことはありません」

 父俊広さんが2011年、胆管がんのため41歳で他界。親子3人で出掛けることはできなくなった。「お父さんに会いたい」と寂しがった時もある。そんな瑚々音さんを母洋子さん(48)は見守ってきた。「我慢してね、仕方がないのという私の言葉に、じっと耐える良い子でした」。洋子さんも文章を添え、一緒に応募した。

 国内約4千通の中から7人が選ばれ、瑚々音さんはその1人に内定した。世界のトップアスリートが集う開会式。そのフィールドで、海外の子どもたち約100人とともに行進する。翌日には競技の観戦も予定されている。

 「お父さんはきっと『応援しているよ』と喜んでくれると思う」と瑚々音さん。行進は胸を張って歩き、外国の子どもたちとも友達になるつもりだ。

 現地に同行する洋子さんは「この貴重な体験を通して、人生には希望もあると知ってほしい。これからも前向きに成長してくれたら」と願う。出発の日が近づいている。

最終更新:7月24日(日)8時20分

山陽新聞デジタル