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中途半端といわれる暫定2車線高速、活用の道は 実走して見えた現状

乗りものニュース 7/24(日) 10:47配信

置き去りになっている過疎地域

「首都圏3環状(圏央道、東京外環道、首都高中央環状線)」や新東名、新名神高速の開通などで、近年、日本の高速道路環境は急速に向上しています。長年の建設資金投入が、いまようやく結実しつつあるわけです。

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 ただし、著しい向上が見られるのは主に人口密集地域で、過疎地域は置き去りになっています。その際たるものが「暫定2車線高速道路」です。対面通行の2車線で追い越しは一部でしかできず、制限速度は70km/h。中央分離帯がないため、正面衝突による重大事故も少なくありません。にもかかわらず、バカ高い全国一律料金を取られるのならば、利用が低迷するのは当然。地元のドライバーは滅多に使わず、経済効果は低いままです。

 今回、私(清水草一:首都高研究家)は、西日本の日本海側を通る暫定2車線高速道路を集中的に走り、その実態を確認して来ました。

●舞鶴若狭道
 中国道と接続する吉川JCT(兵庫県三木市)と、北陸道と接続する敦賀JCT(福井県敦賀市)を結ぶ路線で、2014年7月、つまりちょうど2年前に全線開通しました。東寄りの福知山IC(京都府福知山市)~敦賀JCT間はほぼ暫定2車線ですが、名神高速のバイパスになるため、災害時の代替路としても期待されます。

 北陸道から中国道へ抜ける場合、舞鶴若狭道を通れば近道ですし、名古屋方面から近畿地方を突っ切る場合も、こちらへ迂回すれば大都市近郊区間を走らずに済むので、安くなるケースもあります。お盆の帰省シーズンは迂回路として有効でしょう。三方五湖などをレジャーの目的地にするのもGOODです。

 実際に走ってみると、ほかの暫定2車線高速と何ら変わるところはなく、交通量も、特に東寄りは多いとはいえません。ただ舞鶴若狭道は、2010(平成22)年に民主党政権が行った「無料化社会実験」時、天橋立(京都府宮津市)などの観光地へ向かうクルマで週末に大渋滞が発生しました。人口密集地域に隣接する場所を走っているだけに、タダにするとかえって不便になる面もあるわけですが、暫定2車線区間に関しては、その利用価値の低さから考えて、なんらかの割引があってしかるべきだと考えます。

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最終更新:7/24(日) 22:45

乗りものニュース